G大阪、3連勝で残留決める! パトリック3発で敵地大分戦を逆転勝利【明治安田J1第35節】
明治安田生命J1リーグ第35節の1試合が7日に昭和電工ドーム大分で行われ、アウェイのガンバ大阪が3-2で大分トリニータを下した。
今節を含めて残り4節のなか、28ポイントで降格圏18位に沈む大分は古巣戦となる呉屋が5試合ぶりの先発。前節のアビスパ福岡戦を欠場したチーム最多7ゴールの町田も2試合ぶりにスタートから出場した。
一方、13位のG大阪は前節の横浜F・マリノス戦を含め、ここ2戦2勝で3戦負けなし。引き分け以上で残留確定のなか、前節の前半に退いた藤春が引き続き先発したほか、欠場が続いた昌子もベンチ入りした。
逆転残留にもう足踏みが許されない大分は3連勝中のホーム戦で3試合ぶりの勝利を睨み、序盤から果敢に攻め入る展開に。この試合でも割り切った戦いに転じるG大阪だが、大分の圧を受け、我慢の時間が続く。
そんな大分は飲水タイムにかけてもペースを握ると、こじ開ける。28分、左サイドの香川が右足でクロスを上げると、ゴール前で渡邉と競り合いながら頭で処理しようとした藤春がオウンゴール。大分が先取する。
序盤から機能する左サイドからの攻撃が実を結んだ大分だが、G大阪が即座に追いつく。29分、山本が敵陣左サイドでパスカットすると、ゴール前のスペースに右足インサイドでパス。パトリックが右足で合わせた。
あっさり追いつかれた大分だが、39分に右サイドから渡邉、町田と繋ぎ、バイタルエリア左の下田が左足を振り抜くと、ゴール前にいた呉屋が反応。胸で合わせたボールが相手GKの逆を突く形となり、突き放す。
前半を通じてなかなかボールの奪いどころが定まらず、後ろに重たい時間が続いたG大阪は後半の頭から約2カ月ぶりの復帰となる昌子を入れ、システムも3バックにシフト。ミラーゲームに持ち込み、巻き返しを期す。
すると、盛り返し始めたG大阪は53分、山本のフィードを福田が頭で落として、競り勝ったパトリックがボールを残すと、ボックス中央の倉田が右足シュート。ゴール前のパトリックが触れ、再び追いついてみせる。
奪い切れば決定的な3点目を目指して、ハーフタイム明けから古巣戦の長沢を投入したものの、再び追いつかれてしまった大分。その後も交代を駆使して反発姿勢を打ち出すが、息を吹き返すG大阪も攻勢を強める。
68分に宇佐美の巧みなドリブル突破からの右足フィニッシュをGK高木の好セーブで何とか凌ぐなどして、三たびのリードを目指した大分だが、システム変更でも挽回傾向のG大阪も今節で残留を決めようと譲らない。
すると、65分からピッチに入った特別指定の山見が大仕事。82分、カウンターから果敢にドリブルを仕掛けていくと、バイタルエリア中央からの左足シュートが刀根のハンドを誘って、G大阪がPKのチャンスを得る。
決めれば逆転のキッカーに名乗りを上げたのはパトリック。落ち着いて右足シュートをゴール右に決め、G大阪がついに逆転した。結局、そのG大阪が今季2度目となる3連勝を達成。3節残して、残留を決めている。
一方、3連勝中だったホーム戦で死力を尽くしながらも逆転負けの大分は2連敗で3試合未勝利に。勝ち点も「28」のままで、残り3試合に逆転残留を期すというより崖っぷちに追い込まれる結果に終わってしまった。
大分トリニータ 2-3 ガンバ大阪
【大分】
オウンゴール(前28)
呉屋大翔(前39)
【G大阪】
パトリック(前29、後8、後39)