森保監督が視察した伝統の一戦、浦和対G大阪は劇的ドロー。終盤に2つのPK、GK東口が好守連発
明治安田生命J1リーグ第32節の浦和レッズ対ガンバ大阪が16日に埼玉スタジアム2002で開催された。
勝ち点54で5位の浦和と、勝ち点33で14位と苦しむG大阪による伝統の一戦。日本代表の森保監督が視察に訪れた試合は、力強い立ち上がりを見せた浦和が9分に最初のチャンスを得る。ボックス左に走り込んだ汰木康也が江坂任のスルーパスを受けてクロス。正面の明本考浩がダイレクトで合わせたが、このシュートは枠を捉えられなかった。
ハーフタイムにかけても攻勢に出た浦和は12分にも、山中亮輔のクロスに正面で合わせた関根貴大がわずかに枠をはずれるヘディングシュートを放ってゴールに迫る。さらに15分には山中が左サイドの遠距離からニアのゴール左にボールを飛ばすも、GK東口順昭のセーブに遭う。
そんな中、36分には負傷した明本考浩がプレー続行不可能となり、小泉佳穂と交代となった浦和。45分にはカウンターから最終ライン裏を突いた江坂がボックス左で強烈なシュートを放つも、ここもGK東口のファインセーブに阻まれた。
迎えた後半も浦和が積極性を見せる。55分にはバイタルエリアで単騎突破を図った平野佑一がボックス左で左足シュート。しかし、これもわずかに枠の右にはずれる。60分にも正面に抜け出した汰木が決定機を迎えたが、またしてもGK東口が好守を見せてG大阪がこのピンチを凌ぐ。
その後も攻めた浦和はなかなかゴールを割れずも、90分にボックス左で江坂が放ったシュートがブロックに入った菅沼駿哉の手に当たると、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の結果、PKに。キッカーを務めた江坂がきっちりと沈めて、待望のゴールを挙げた。
しかし、試合はこれで終わらない。アディショナルタイム、ボックス内でロングボールをパトリックがコントロールすると、対応した岩波拓也がハンドを犯してしまい、今度はG大阪がPKを獲得。これをパトリックが決めて、G大阪が1-1とする。
結局、試合はそのまま終了。AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得を狙う浦和にとっては手痛いドローとなった。