リーグ&天皇杯で「G大阪と連戦」!!浦和のリカルド・ロドリゲス監督はパトリック&宇佐美を警戒「毎試合を決勝のように戦う」【浦和対G大阪】シーズン終盤へのリスタート(2)
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、15日に定例会見を行い、16日に行われるJ1第32節のガンバ大阪戦について、相手の警戒したい点を挙げた。
10日に開催されたルヴァンカップ準決勝の第2戦、浦和はセレッソ大阪と決勝進出をかけて対戦したが、2戦の合計で1-2で敗れ、タイトルを逃した。今後は、来季のACL出場権が得られるリーグ戦3位以内でのフィニッシュと、天皇杯獲得を目標に戦うことになる。そのためには、この敗退の結果を今節に引きずらないことが重要である。
リカルド監督は、ルヴァンカップで見えた反省点として、「リーグ戦で見せていたようなビルドアップができなかった。C大阪も我々を分析して止めにきたと思うが、自分たちももう少しビルドアップにバリエーションがあればよかった。この試合はキャスパー(ユンカー)や(伊藤)敦樹、明本(考浩)などが決定機に絡んでいたので、チャンスが少ないながらもこちらが勝っていてもおかしくない試合だったが、相手にもっとダメージを与えるプレーをしなければならない」と話した。
対戦相手のG大阪についての印象は、「最近あまり結果が出ていないかもしれませんが、(相手は)トレーニングする時間はあったので、よくなっていると思う。ポテンシャルが高いチームで、パトリック選手の高さや宇佐美(貴史)選手の能力があるので、特にセットプレーが危険なチームだと思います」と話し、強力なFW陣を警戒した。
■リカルド監督はG大阪のシステム変更についても警戒
G大阪は、前節の札幌戦で1-5で大敗している。一方、浦和も先月は連勝を続けていたが、2日に行われた第31節の神戸戦で大量失点で敗れると、ルヴァンカップ準決勝の2戦では勝ち切れず、10月に入ってからは勝ち星がない。両チームにとっては、代表戦ウィークをはさんでの今節で修正を図りたいところ。
G大阪は3バックと4バックのシステムを併用しているため、今節ではメンバーの大幅な変更も想定されるが、リカルド監督は、「自分たちにとって重要なことは、浦和レッズの最も良いバージョンを取り戻すこと。それはすなわち、9月の姿を取り戻すことです。G大阪は違うシステムを持つチームなので、相手が何かを変えてきたら、しっかりと対策しなければいけない。自分たちは良いメンタルの状態で、エネルギーを出し切れるようなプレーをしたいと思う。特に、パトリックへのダイレクトプレー、クロス、セットプレーといったところに気を付けたい。相手は大敗後でプラスアルファを出してくると思うので、しっかりと自分たちの最高のレベルで応えたい」と話した。
■天皇杯準々決勝も同じカードで開催されるが…
奇しくも、G大阪とは、27日に開催される天皇杯の準々決勝でも対戦することがすでに決まっている。今節のリーグ戦から1週間をはさんで、またすぐに天皇杯で顔を合わせるという日程だが、リカルド監督はこれについて、「リーグでも天皇杯でもG大阪と対戦するが、今後の試合では、決勝のように戦う姿を相手に見せなければいけません。今後のリーグ戦では上位との対戦も多いハードなスケジュールになるし、天皇杯ではカップ戦独特のストレスなどを感じながらプレーすることになるが、我々はリーグの3位、もしくは天皇杯からACLに向かっていきたい。(ルヴァンカップ準決勝の)C大阪もそうでしたが、どのチームもレッズに勝ちたいという気持ちでプレーしてくるので、自分たちも100パーセントの力を出し切って戦わなければいけない。今シーズンの結果は(リーグ戦の)残り7試合にかかっているので、全ての試合を決勝だと思って挑みたいと思います」と、意気込みを話した。
J1第32節は、16日に浦和のホームで行われる。埼玉スタジアムでは今節から収容人数を増やし、観客の上限が1万人になる。今節のG大阪戦で勝つことができれば、天皇杯準々決勝の“前哨戦”としても手応えをつかめるだろう。多くのサポーターの声援を受け、シーズン終盤へのリスタートを切る。