G大阪、30周年記念マッチで完敗…札幌が開幕節以来の5発で大勝

明治安田生命J1リーグ第31節が2日に行われ、ガンバ大阪北海道コンサドーレ札幌が対戦した。

クラブ創立30周年の記念マッチとなったG大阪だが、5分に札幌の先制を許してしまう。ボールを運ぼうとしたキム・ヨングォンが中央で引っかかって札幌のカウンターを浴びると、ボール奪取からペナルティエリアまで運んだ駒井善成にそのまま決められた。

試合を振り出しに戻したいG大阪は14分に決定機。チュ・セジョンからの浮き球に抜け出した井手口陽介が折り返し、ファーポストの手前でウェリントン・シウバが頭で合わせたが、惜しくも枠を捉えられない。

札幌は18分、敵陣深い位置でのボール奪取から決定機。小柏剛のワンツーでペナルティエリアに侵入したミラン・トゥチッチのシュートが相手GK東口順昭に防がれると、こぼれ球を押し込もうとした金子拓郎のシュートもセーブされる。22分には深い位置での小気味良いパス回しから金子がネットを揺らしたが、これはオフサイドで得点は認められない。

32分、札幌が追加点を獲得する。中央でルーズボールを回収した駒井がつなぎ、ルーカス・フェルナンデスがドリブルを開始。独力でペナルティエリアまで侵入すると、相手DFを次々とかわし、最後は右足でゴール左下に流し込んだ。

札幌は40分、ペナルティエリア手前でパスを受けた高嶺朋樹が左足を一閃。強烈なミドルシュートをゴール右隅に突き刺し、自身のJ1リーグ初得点を記録した。札幌は3点リードで折り返す。

なんとか盛り返したいG大阪はハーフタイムに3枚替えを敢行するが、後半開始早々に痛恨の4失点目を喫する。札幌は小柏がペナルティエリア右に縦パスを通すと、ボールは相手DFに当たって金子に渡る。金子は飛び出してきた相手GKとの一対一を制して流し込んだ。

札幌は52分、右のL・フェルナンデスがゴール前に丁寧なパスを通し、斜めの動きを見せた金子が引き取る。強引にシュートへと持ち込むと、ボールは相手DFに当たってコースが変わり、右ポストに弾かれて得点とはならなかった。

札幌がペースダウンするなか、攻勢を強めるG大阪は65分に1点を返す。敵陣中央で獲得したフリーキックから宇佐美貴史が柔らかい浮き球を供給し、パトリックが頭で合わせて流し込んだ。

G大阪は83分、ペナルティエリア内でこぼれ球を回収した髙尾瑠が左足を振り抜くが、相手GK菅野孝憲の好セーブに阻まれる。その直後の左コーナーキックからはゴール前で混戦を生み出すが、押し込もうとしたキム・ヨングォンはネットを揺らせない。

すると88分、札幌がダメ押しの5点目を挙げる。駒井が右サイドの深い位置にロングボールを放り込むと、反応したドウグラス・オリヴェイラは飛び出してきた相手GK東口よりも先にボールへと触れ、無人のゴールに流し込んだ。

試合はこのまま終了し、5-1で勝利した開幕節の横浜FC戦以来となる5得点で札幌が大勝を収めた。G大阪は2試合ぶりの黒星、札幌は3試合ぶりの白星となった。次節、G大阪は16日にアウェイで浦和レッズと、札幌は同日にアウェイで横浜F・マリノスと対戦する。

【スコア】

ガンバ大阪 1-5 北海道コンサドーレ札幌

【得点者】

0-1 5分 駒井善成(札幌)

0-2 32分 ルーカス・フェルナンデス(札幌)

0-3 40分 高嶺朋樹(札幌)

0-4 47分 金子拓郎(札幌)

1-4 65分 パトリック(G大阪)

1-5 88分 ドウグラス・オリヴェイラ(札幌)

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