G大阪、宇佐美貴史の復活が残留の力に…5戦ぶり勝利で担当記者が読み解く

明治安田生命J1リーグ第30節 G大阪2―1柏(26日・パナスタ)

G大阪はFW宇佐美貴史(29)が1得点1アシストの活躍をみせ、柏に2―1と競り勝ってリーグ戦5試合ぶりの勝利をつかんだ。連敗を4で止め、順位も柏を抜いて13位に浮上。J1残留に向けてつかんだ大きな一勝の中で課題と収穫を、G大阪担当の金川誉記者が読み解く。

宇佐美の復調が、勝利を引き寄せた。前半3分、FW宇佐美が左サイドからのFKを鋭い弾道でゴール前へ。これが相手GKの手を弾き、そのままゴールに吸い込まれた。26分にもCKをDF菅沼に合わせて追加点。13試合ぶりのゴールを含む1得点1アシストに「今までいろいろと取り組んできたことが、やっと上向いてきた」と明かした。

宇佐美は夏場の15連戦中にはコンディションが落ち、ゴールから約2か月も遠ざかった。その間は食事、睡眠、トレーニングとさまざまな角度で自らを分析し、連戦を抜けた現在、本来の体のキレとキック精度を取り戻してきた。

一方でリード後は柏に主導権を握られ、後半41分に1点を返された。この試合では22日に勝利した天皇杯・湘南戦に続き、宇佐美をトップ下に置いた4―2―3―1を採用。連戦中は布陣、メンバーも固定できずに戦い方が定まらなかったが「もっとこの形を突き詰めていけば、良くなっていく。自分のポジションでチームの攻撃を機能させたい」と宇佐美。チームとして課題は多いが、この一勝が残留争いにおいて大きな自信をチームに与えることは確かだ。

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