【J1採点&寸評】G大阪2-3仙台|富樫、西村、J・スウォビィクを最高評価! MOMはワンチャンスを決め切った…

G大阪――3失点の守備陣は軒並み低評価

[J1リーグ28節]G大阪2-3仙台/9月12日(日)/パナソニックスタジアム吹田

【チーム採点・寸評】

G大阪 5

11試合勝利がなかった仙台にホームで3失点。攻撃では良さも出た一方で、課題としていた形から失点を繰り返し、3連敗を喫した。

【G大阪|採点・寸評】

GK

1 東口順昭 5

3失点はいずれもほぼセーブのチャンスがない失点で責めるのは酷だ。ただ課題のセットプレーで、もう少し守備陣を統率したかった。

DF

27 髙尾 瑠 5(63分OUT)

3バックの一角で先発。持ち上がりやパスを期待されたが、小野瀬との呼吸もいまいちで攻撃を活性化できず。1失点目のシーンでも富樫をフリーにしてしまった。

3 昌子 源 4.5

出場こそなかったがW杯最終予選に追加招集され、ほぼオフのない状態で先発。前半、富樫の決定機で身体を張ったが、決勝点では西村を封じることができず。

19 キム・ヨングォン 5

韓国代表で最終予選に2試合出場。前半に何本かキックミスがあったのは疲れの影響か。持ち味の攻撃参加も鳴りを潜めた。

4 藤春廣輝 5.5(78分OUT)

先制点を許したのは、彼の寄せが遅れたことも原因。ただそれを取り返すべく、鋭い攻め上がりで矢島の同点弾を演出した。後半は後手に回り、途中交代となった。

MF

8 小野瀬康介 5

右サイドの攻撃を牽引すべきだったが、前半は消極的なプレーが目立つ。後半、ギアが上がったが決定的な仕事はできず。右SBに入ってからは裏を取られた。

10 倉田 秋 5(78分OUT)

自陣の低いところでボールをさばく回数が多く、効果的な攻撃の組み立てをできずに終わった。前半の不用意なロストから、徐々に流れが悪くなり相手に先制点を奪われた。

11 小野裕二 5.5(16分OUT)

戦術的理解度の高さを感じさせる選手だが、とにかく負傷に泣くことが多い。今回も16分で無念の交代。立ち上がりから良いプレーが多かっただけに残念だ。

G大阪――宇佐美は両チーム最多5本のシュート放つも…

MF

15 井手口陽介 5.5

一時期の低調さからは抜け出し、高い位置でパスワークに絡む場面もあったが、後半は攻撃面で失速。らしくない当たり負けをする場面もあった。

FW

18 パトリック 6

やはり前線にいるだけで、相手DF陣にとってはやっかい。良い形でシュートを打てる場面は少なかったが、PKは気持ちで決めた。

39 宇佐美貴史 5

松波監督はフィニッシュへの期待を寄せたが、両チーム最多5本のシュートを放つも怖さはなし。ドリブルでも相手を剥がせず、低調だった。

交代出場

MF

21 矢島慎也 6(16分IN)

小野の負傷でピッチに立ったが、異なる持ち味で貢献。前半の決定機はJ・スウォビィクの好守に泣いたが、藤春のクロスに飛び込み同点弾。後半はPKにつながるプレーも見せた。

DF

26 柳澤 亘 5.5(63分IN)

髙尾のトラブルで急遽、3バックの一角に入った。藤春の負傷後は左SBを務め、勇気を持って前にも出て行ったが、攻撃には絡めずに終わる。

MF

28 ウェリントン・シウバ ―(78分IN)

待望の戦線復帰。攻撃を活性化したかったが、ボールを受ける回数は少なく消化不良だった。パワープレー主体の終盤は、より持ち味を出せなかった。

MF

29 山本悠樹 ―(78分IN)

中盤の攻撃の組み立てがいまいちだったため、テコ入れとして起用されたが、投入から1分後に仙台が決勝点。割り切って守る相手に苦労した。

監督

松波正信 4.5

予期せぬ負傷でプランと異なるカードを切らざるを得なかったのは事実。ただ得点力不足の仙台に3失点を許したのは、指揮官の責任でもある。

仙台――神セーブのGKは影のMOM

【チーム採点・寸評】

仙台 6.5

リーグ戦で11試合勝利がない現状を変える気迫があった。2度リードしながらも追いつかれたが、指揮官を含めて勝ち切る意識が高く、ついにトンネルを抜け出す。

【仙台|採点・寸評】

GK

27 ヤクブ・スウォビィク 7

影のMOMと言ってもいいだろう。拮抗していた前半、矢島のシュートを神セーブ。2失点はしたが、存在感はあり、コーチングも適切だった。

DF

4 蜂須賀孝治 5(82分OUT)

クロスで攻撃にリズムを出し、先制点を演出。一方で、守備では藤春らに苦しい対応を強いられ、弱みも見せた。PK献上も軽率だった。

5 アピアタウィア久 6

立ち上がり早々、パトリックを倒しヒヤリとする場面も。だが徐々にパトリックにも慣れ、局地戦で強さを出していた。

16 吉野恭平 6

背後へのボールに対して不安定なプレーも見せたが、後半は持ち直し、致命的なミスはしなかった。

14 石原崇兆 6

小野瀬に対して仕事をさせることなく、中央に絞り、身体を張って危ない場面を防いだシーンもあった。攻守において大きなミスはなく安定していた。

MF

17 富田晋伍 6

ボランチでスプリント2回は少ないように思えるが、バイタルエリアで忠実にプレー。上原との息も合っていた。

6 上原力也 6.5

チーム最多の走行距離がその献身的なプレーを物語る。もう少し攻めで欲を出してもいいが、セットプレーでの好キックで2点目を演出した。

26 加藤千尋 6(90分OUT)

強度の高いプレーで、とくに前半は攻撃にアクセントを加えていた。派手さはないが守備でも献身的で、攻守において存在感あり。

仙台――西村はわずか1回のシュート機をしっかりと決め切る

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