G大阪、仙台に敗れ3連敗で14位に後退 MF矢島慎也「手応えはない」と危機感あらわ
◆明治安田生命J1リーグ第28節 G大阪2―3仙台(12日、パナスタ)
G大阪はホームで仙台に3失点を喫し、14位に後退して残留争いから抜け出すことができなかった。日韓の代表から戻ったDF昌子、金英権も先発したが、前半にサイドからのクロスと、セットプレーでどちらも仙台FW富樫をフリーにするミスがあり、2失点。攻撃面では相手ハンドで得たPKなどで2点を奪い追いついたが、後半34分にはカウンターを受け、とどめの3点目を奪われた。これで横浜FC、C大阪、仙台と、J1残留を争う相手に対し、3連敗を喫した。
MF小野の負傷により途中出場し、前半39分にはゴール、後半13分にもハンドを誘発するラストパスと2点に絡んだMF矢島は「手応えは、ないです」と強い危機感をあらわにした。「気持ちとか、戦う姿勢とか、みんな持っているんです。気持ちだけで解決できる問題じゃなくて。(失点した)クロスの対応だけじゃなく、なぜあそこまで運ばれたのか。一個一個解決して、共有していかないと。そこがまだまだできていないので、3失点している」。チームとして全員が問題点を突き詰め、細部を詰めていく必要性を訴えた。
松波正信監督は「試合の入りは悪くはなかった。決定的なチャンスもあった。チャンスは少し多くなっているので、決めきっていければ。ポジティブなこともありましたので、もう一回、次の試合に向けて準備したい」と何とか前向きな要素を挙げた。確かにリーグ戦での複数得点は6試合ぶり。しかし、同点の終盤にバランスを崩してカウンターを浴び、3点目を奪われるなど課題は多い。残り10試合。一刻も早く負の連鎖を断ち切らないと、残留争いの沼に沈んでいくことになる。