DF佐藤の一発退場が響いたG大阪 今季ワーストタイ3失点…MF小野「11人が同じ絵を描かないと」
◇明治安田生命J1第26節 G大阪1-3横浜FC(2021年8月25日 ニッパツ)
公式戦で過去1度も負けたことがない横浜FCに、結果でも内容でも圧倒された。公式戦3試合連続で無失点だったG大阪は今季ワーストタイ3失点。最下位相手に勝ち点をとりこぼした。
勝負の分岐点は前半アディショナルタイムだった。3バックの一角に入っていた大卒新人DF佐藤瑶大が飛び出したDFマギーニョを背後からストップ。言い訳のしようがない一発退場処分となり、そこで与えたFKから先制点を許した。さらに同点に追いついた後半35分にはFWフェリペ・ヴィゼウに勝ち越し点を奪われ、前掛かりになった試合終了間際にはダメ押し点を与えてしまった。
「もっと良い対応ができたと思う。勝ち点1か、もしくは3につながる試合ができていたと思うので悔やまれる」
2失点目に絡んでしまった主将のDF三浦弦太は唇を噛んだ。だがG大阪の6本に対して、相手はシュート14本。真夏の15連戦による勤続疲労、数的不利によるスタミナ切れ、さらにコンディション不良のFWパトリック不在の影響もあるが、前半開始から何度もDFラインの背後に抜け出されるシーンを作られるなど、攻守で良さを出し切れなかった。
次戦は中2日でセレッソとの“大阪ダービー”。今季初スタメンで昨年7月26日・神戸戦以来の得点となったMF小野裕二は「もう少しシンプルにパスを出して動く。そうした質を求めないと厳しい。11人で同じ絵を描けないといけない」と課題を口にし、松波監督は「どうしても勝ち点を失うとネガティブな要素が出てしまう。シッカリとリカバリーしないといけない」と切り替えを重視した。