15連戦のG大阪とアウェイ8連戦のFC東京、0-0のドロー それぞれ終盤に決定機も【明治安田J1第25節】
明治安田生命J1リーグ第25節の1試合が21日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、ガンバ大阪vsFC東京は0-0のドローに終わった。
今季3度目の2連勝がかかる12位のG大阪はミッドウィークの天皇杯3回戦から先発を全員変更。パトリックは引き続きメンバーから外れたが、前節のデビュー戦でスーパーな一撃を叩き込み、チームを勝利に導いた特別指定選手の山見が2試合連続でベンチ入りした。
4試合ぶりの勝利を目指す9位のFC東京は再開後2連敗中。直近3試合で計7失点を喫する守りの改善も鍵となるなか、前節から3枚が入れ替わり、ディエゴ・オリヴェイラが2試合ぶりに先発復帰を果たして、レアンドロ、アダイウトンのブラジル人トリオが復活した。
15連戦中のG大阪とアウェイ8連戦中のFC東京による一戦。ショートパスを駆使しての崩しで7分に宇佐美が左足フィニッシュに持ち込むなど、ホームのG大阪が押し込む形で立ち上がったが、FC東京も14分にレアンドロの右足シュートで迫り、押し返す時間を増やす。
だが、互いのタイトな守りが光り、0-0のまま前半の中盤から終盤に。G大阪は29分に敵陣右サイド深くでボールを奪った矢島の右足クロスにボックス左の宇佐美が右足ダイレクトで合わせるが、枠に飛ばせず、FC東京もボックス内に入ってのフィニッシュに持ち込めない。
後半も互いにシュートシーンこそ作るものの、ゴールが遠い展開に。49分に右CKのセカンドボールから小川の左足ミドルに持ち込んだものの、惜しくも左ポストを叩いたFC東京は後半に入り、ボール保持で巻き返すが、G大阪も我慢の守りを続けて、こう着状態が続く。
そのG大阪は64分にディエゴ・オリヴェイラと永井の交代に動いた相手の攻撃を凌ぎながら再び押し返すと、68分に右サイドの矢島が上げたクロスに左ウィングバックの藤春がボックス内に飛び込み、ヘッド。ゴール右を突くが、GK波多野の横っ跳びセーブに遭う。
そのG大阪は70分にホーム戦初見参の山見、井手口を投入すると、73分にも柳澤をピッチに送り込むと、FC東京も75分に三田と田川の交代カードを切る。すると、80分にバイタルエリア中央でFKのチャンスを獲得したFC東京だが、名手レアンドロが生かせない。
互いに突破口を見いだせず、終盤に突入すると、G大阪は何とかゴールをこじ開けようと、81分に残る交代で奥野とチアゴ・アウベスを投入。FC東京も84分に高萩を入れ、勝負をかける。
G大阪は89分に前節に衝撃デビューの山見が単騎のロングカウンターに持ち込み、バイタルエリア左から右足フィニッシュを放つが、枠外。すると、FC東京も90分に田川が相手最終ラインの裏を取り、ボックス内でGK東口と一対一の場面を迎えるが、枠に飛ばせない。
最終盤に入り、ゴールの匂いを感じさせた両雄だが、最後までネットが揺れることなく、試合終了のホイッスル。2試合負けなしのG大阪は勝ち点を「30」に積み上げた一方で、連敗ストップのFC東京は敵地で最低限の1ポイントを手にした。
ガンバ大阪 0-0 FC東京