【G大阪vsFC東京プレビュー】厳しい連戦の中で結果を残すG大阪…らしさ欠くF東京は負の連鎖を断ち切れるか

■ガンバ大阪 新星の出現に負傷者の戦列復帰。朗報続くこの流れに乗りたい

【プラス材料】

今節のFC東京戦はミッドウィークに天皇杯3回戦の松本山雅FC戦を挟んで迎える。前節の清水エスパルス戦はJFA・Jリーグ特別指定選手のFW山見大登がデビュー戦で決勝ゴールという大仕事をやってのけ、1-0で勝利。順位の近い相手から貴重な勝ち点3を奪った。ミッドウィークの天皇杯では最近控えに回っていた選手が数多く先発したため、15連戦の10試合目にはややフレッシュな状態で臨めそうだ。連勝で勢いに乗りたい。

システムは6日に行われた横浜F・マリノス戦以来となる4バックを予想。清水戦でDF藤春廣輝が約4カ月ぶりに先発に復帰しており、彼の攻撃参加はやはり迫力満点だった。スピードに乗った仕掛け、クロスボールの精度も高い。ACLでも見せた、左サイドを起点にした攻撃も多く楽しめそうだ。また、天皇杯でMF井手口陽介、FW川﨑修平、DFシン・ウォノが戦列に戻ってきたのも心強い。

【マイナス材料】

天皇杯はメンバーを大きく変更して臨んだだけに、今節先発でピッチに立つ選手はほとんどが1週間ぶりの公式戦になる。久しぶりに余裕を持って準備できたはずだが、この2カ月は中2~3日での連戦がコンディション作りのベースとなっていただけに、逆にこのインターバルが気の緩みにつながらなければいいが……。

調子が上がっていたMFウェリントン・シウバが横浜FM戦で右内転筋を痛めて戦線離脱。DF髙尾瑠も一度は戦列に復帰したものの、7月30日に行われた北海道コンサドーレ札幌戦で右足を痛めて再び戦列を離れている。もっとも一時期を思えば、ケガ人は随分減った。ACLからJリーグに戻ってからの15連戦も今節で10試合目。再び総力戦でJリーグの残り試合に向かい、勝ち点を積み上げたい。

■FC東京 守備の再構築が最優先。短期間でどこまで“らしさ”を取り戻せたか

【プラス材料】

サガン鳥栖と北海道コンサドーレ札幌に敗れ、現状で明るい話題は多くない。ただ、前節の札幌戦はFWディエゴ・オリヴェイラが欠場する中、MFアダイウトンが2ゴールをマーク。攻撃陣は好調で、複数得点を挙げられたことはプラス材料か。

今節の対戦相手であるガンバ大阪は3バックを主とするが、そのディフェンスに対して、DF小川諒也は「サイドを起点に仕掛けるイメージが共有できている」と話す。自身が右サイドバックを務めるのであれば「3列目からも積極的に飛び出していきたい」。左サイドバックであれば「起点を作り、クロスからゴールを目指す」と意欲的だ。

また、敵地『パナソニック スタジアム 吹田』では1勝1分と、ここ2年間負けなし。相性の良さも好材料としたい。

【マイナス材料】

第23節の鳥栖戦はクロスから失点、札幌戦は3失点を喫するなど、守備の立て直しが急務と言えるだろう。特に札幌戦はサイドバックとセンターバックの間を狙われて失点を重ね、サイドの守備に課題が残った。小川は「今週のトレーニングでは守備の見直しに時間を割いた」と話し、自身は「左右どちらでもできるように準備している」とも。

そのため、小川を左に配し、守備に強みを持つDF鈴木準弥を右に起用する可能性もある。一対一の強さに加え、FC東京らしい組織的なディフェンスを取り戻したいところだ。

本来のFC東京らしい戦いをするためには中盤でのボール奪取もひとつのカギだが、ここ2試合は交代策がはまらず。ボランチのMF安部柊斗やMF青木拓矢に疲労感がうかがえることもマイナス材料か。

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