Ｇ大阪は１７日、天皇杯３回戦の松本戦（１８日・パナスタ）に向け、ＦＷ小野裕二が取材に応じた。昨年９月に負った右ひざ負傷の長期離脱から今夏復帰し、ここ２試合連続で途中出場からアシストをマーク。「得点に関わることを意識しています。あとは停滞している時間に、自分が入ることでもう一回、チームを奮い立たせることも、起用されている意味だと思っています」と語り、チームへの貢献を誓った。

昨季Ｇ大阪に加入し、洗練された技術や気持ちを前面に出したプレーで、存在感を見せていた小野。そんな矢先に大けがを負い、長期離脱に見舞われた。さらに約１０か月ぶりに復帰した７月のＡＣＬで左太ももを負傷して再離脱。慎重にコンディションを上げて復帰した現在は「自分はサッカーができなかった分、フレッシュになっている部分もあって、サッカーの楽しさをあらためて感じている。それをピッチで表現することで、チームにいい影響を与えられるのでは、と思っています」と明かした。

９日の徳島戦ではＦＷチアゴ・アウベスへのスルーパスでアシスト、１３日の清水戦では２列目で途中出場も試合途中に右ウイングバック（ＷＢ）に移行し、正確なロングフィードでＦＷ山見の決勝ゴールを演出した。ＷＢでの起用は事前に用意されていたものではなかったが「自分は前の選手なので、前の選手がどこで（パスを）受けたいかはわかっているつもり。あそこに落として、彼が前向きにプレーするのが相手は嫌だろうと。彼（山見）と僕のイメージするところが、一致した」と振り返った。

大けがから復帰した直後とあり、まだ再発への恐怖はぬぐい切れていないという。それでも「チームメート、サポーターの方に支えられて、復帰して、ピッチに立つ喜びや責任感は、人一倍持つようにしている。それをピッチで表現すること、毎試合、練習でも表現することを意識しているので、それが少しずつ出ているのかな、と思います。自分の体と向き合いながら、新しい自分にアップデートできれば」と完全復活へ向けた意欲を語っていた。

リンク元