「なぜ大差がついてしまったのか」 韓国代表FW、6失点での五輪8強敗退に無念の胸中
かつてG大阪でもプレーしたファン・ウィジョはOA枠参戦で4試合4ゴールを記録
U-24韓国代表は7月31日、東京五輪サッカー男子の準々決勝でU-24メキシコ代表との壮絶な打ち合いの末に3-6で敗れ、ベスト8で姿を消した。オーバーエイジ(OA)枠で参戦した28歳のFWファン・ウィジョは試合後、東京五輪世代の後輩たちに「これでサッカー人生が終わるわけではない」とエールを送ったという。韓国紙「朝鮮日報」が伝えた。
FWクォン・チャンフン(27歳)、FWパク・ジス(27歳)とともにOA枠で五輪の舞台に挑んだファン・ウィジョは、グループリーグ全3試合に先発出場し、第3戦のホンジュラス戦(6-0)ではPK2本を含むハットトリックで攻撃を牽引した。
準々決勝のメキシコ戦でも1トップでスタメン出場。しかし、チームは1点ビハインドの前半20分に10番を背負うMFイ・ドンギョンがペナルティーエリア外から強烈な左足ミドルを突き刺し、同点に追いついたが、徐々に自力の差を見せつけられて6失点。ファン・ウィジョは後半アディショナルタイムに今大会4点目を挙げたが、時すでに遅しだった。
キム・ハクボム監督は試合後の会見で、「6失点は受け入れがたい」と守備崩壊を嘆いた。ファン・ウィジョも「なぜ大差がついてしまったか、正直分からない。同点に追いつき、逆転するチャンスもたくさんあった。小さなミスが失点につながった」と語り、強豪メキシコ相手に戦えている肌感覚はあったようだ。
また、メダル獲得に手が届かなかった現実については、このように言葉を続けている。 「すごく残念だ。後輩(東京五輪世代の選手)たちはベストを尽くした。本当だ。自分の目標を果たせず、申し訳なく思う。先輩としてチームを思うように導けなかった。しかし、彼らはこれ(東京五輪敗退)でサッカー人生が終わるわけではない」
2013年に母国の城南FCでプロキャリアをスタートさせ、17~19年にはJ1リーグのガンバ大阪でもプレーしたファン・ウィジョ。フランス1部ボルドー移籍2年目の20-21シーズンは36試合12ゴールと活躍し、今オフには移籍の噂も浮上しているが、「所属チームでリーグ戦を終えて、夢中で駆け抜けてきた。今は少し休み、それから今後のことを考えたい」と、しばらくは休息を最優先にする意向を明かしていた。