東京五輪GK谷の期限付き移籍を回顧するG大阪・松波監督「彼の成長速度が増すと思った」
東京五輪準々決勝ニュージーランド戦で殊勲のPKストップをしたGK谷晃生(20=湘南)の保有権を持つG大阪の松波正信監督(46)が2日、オンライン取材に応じた。自身が強化アカデミー部長を務めていた19年オフを回顧。「自チームで成長させる場合と、他チームで成長させる場合がある。色んな手段で成長させたい」と1年半前の判断が間違えていないことを強調した。
当時は18年ロシアW杯に出場したGK東口順昭が絶対的守護神で君臨。谷はセカンドチームに当たるU―23チームで活動していた(現在は活動中止)。松代GKコーチらの指導の下でプロとしての土台を構築させ、キャリア3年でJ3リーグ33試合出場。そして「そこ(U―23チーム)よりも高いレベルで試合に出た方が彼の成長速度が増すと思った」と送り出したという。湘南での1年間半では「ドッシリと構えているし、メンタル面も安定している。そこは成長したかな」という。
「この年代の育成は各クラブの課題だし、非常に重要視されている」。膝元で抱えて置くだけでは、宝は光らない。