【J1採点&寸評】G大阪0-1鹿島|21本のシュートを浴びてホームで防戦一方のガンバ…宇佐美はACLからノーゴールが続く
G大阪――攻撃面で最終ラインとサイドの連係がうまくいかず
[J1リーグ2節]G大阪0-1鹿島/7月25日(土)/パナスタ
【チーム採点・寸評】 G大阪 5 中2日の連戦で6人を入れ替えたが攻撃陣が完全に沈黙。シュート4本では勝ちようもない。ほぼ防戦一方で、完敗だった。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
1失点はしたが、再三の好セーブで最少失点にとどめた。鋭いスローイングで攻撃へのスイッチを入れた場面も。
DF
5 三浦弦太 5.5
エヴェラウドらとの局地戦は奮闘も、失点場面はカバーしきれず。組み立ての際に奥野との連携がいまいちだった。
3 昌子 源 5
ボランチの潰しの弱さゆえに、果敢に前にも出たが失点場面は荒木を封じることできなかった。最終ラインでは強さを見せたのだが。
13 菅沼駿哉 4.5
攻撃で持ち上がれず、黒川との関係性も良くなかった。自身のサイドを鹿島に狙われたが、後半早々にもクロス対応でエヴェラウドを見切れず。
24 黒川圭介 5
厳しい日程の中で代えが効かないため3試合連続でフル出場。攻撃では数的不利な状況が多く、苦しい戦いを強いられた。
MF
10 倉田 秋 5.5
黒川のフォローなど、守備意識が高かったが、やはり守備に強みがあるスタイルではないだけに押し込まれる時間が続くとしんどい。
29 山本悠樹 5(84分OUT)
後半はいいパスも出したが、前線を生かすには至らず。守備で取りきれず、バイタルエリアで甘いプレーもあった。
G大阪――2トップの連係も機能せず
MF
17 奥野耕平 5.5(61分OUT)
本職ではない右ウイングバックでプレー。サイドバックはまだ無難にこなせるが、三浦からのパスを受けてはバックパス。鹿島のサイド攻撃に手こずる。
21 矢島慎也 5.5(73分OUT)
サポートもなく、苦しい距離感の中でボールを受けると工夫をした。前半、ピトゥカのパスを奪ってすかさずミドル。後半はやや埋没した。
FW
9 レアンドロ・ペレイラ 5(61分OUT)
得意ではない後ろ向きの形でボールを供給されることが多く、狙い撃ちされた。宇佐美との連係もいまいちで機能不全に。
39 宇佐美貴史 4.5(73分OUT)
守備でもスイッチを入れられず、チャンスメイクに絡むこともなかった。ACLから続くノーゴールの流れは変わらず。
交代出場
MF
8 小野瀬康介 5(61分IN)
パトリックとの同時投入だけにクロスの供給を期待されたが、得点につながる気配はなく、精度が低い。失点時もカイキをケアできず。
FW
18 パトリック 5.5(61分IN)
2試合連続ゴール中だったが、得意の形でクロスを受けられず。ロングボールを懸命に収める場面もあったが、シュートは1本のみ。
FW
20 一美和成 5(73分IN)
攻撃が全く機能していない時間帯に投入されたが、一人で何かを生み出せるタイプでないだけに、活性化出来ず。
MF
28 ウェリントン・シウバ 6(73分IN)
チーム全体の重心が後ろに重かったが、投入後、かつての同僚だったアラーノをかわしてチャンスメイク。自身のロストで始まった危機では守備も頑張る。
MF
6 チュ・セジョン -(84分IN)
低い位置でボールを動かすが、怖いプレーは作り出せず。セットプレーでは鋭いボールも蹴ったが守備で不要なファウルも。
監督
松波正信 5
過密日程でサイドの人材不足も理解できるが、前線の組み合わせには疑問も。交代策もややワンパターンに。
鹿島――シュート21本で1点は反省材料だが…
【チーム|採点・寸評】
鹿島 6.5
日程的に優位だったこともあり終始、G大阪を圧倒。シュート21本で1点は反省点だが、柏戦で露
呈した課題をクリアし勝ち切った。
GK
31 沖 悠哉 5.5
前半、矢島のミドルにはひやりとさせられた。枠に飛んだシュートはほぼなく脅かされることはなかったが、課題の飛び出しでミスも。
DF
32 常本佳吾 6
相手のサイド攻撃が低調だったとはいえ、終始安定していた。派手さはなかったが、攻守でバランスを保つ。
39 犬飼智也 6
関川との関係性も上々だった。G大阪の攻撃に流動性がなく、前線の的をしっかりと封じた。後半、決定機でシュートミスはもったいない。
33 関川郁万 6.5
気持ちがプレーに表われていた。レアンドロやパトリックらには終始厳しく、強気に対応。イージーミスもなく完封に貢献した。
14 永戸勝也 6
前半は和泉らとの連係で押し込むも、決定的なチャンスは作れず。後半投入された小野瀬には粘り強く対応し、破綻せず。
MF
20 三竿健斗 6
ピトゥカとの役割分担が明確で、地味ながら要所を締めた。走行距離もチーム2位。後半は糸を引くような絶妙のスルーパスも。
21 ディエゴ・ピトゥカ 6.5
まだ試合が拮抗していた序盤、パスミスで矢島のシュート許すも、ピッチを幅広く走り回り、プレー強度も高めた。ループ気味のパスでセンスも見せた。
鹿島――チャンスを活かしきれない展開で途中出場のふたりが輝く
MF
7 ファン・アラーノ 6(90+2分OUT)
攻守でとにかく献身的。両チーム最多のスプリント数21回の質は高かったがシュート精度に難。終盤、守備にも奔走した。
11 和泉竜司 5.5(65分OUT)
序盤こそ、サイド攻撃に絡むが、徐々に積極性がなくなり、無難な選択が増えていった。引かれた相手に対してもう少しアグレッシブに。
FW
8 土居聖真 5.5(65分OUT)
動きの質は高く、狙いは分かるが、相手にとって怖さがない。後半、サイド攻撃を演出したが、相手ゴール前に近いところで迫力不足。
9 エヴェラウド 5.5(90+2分OUT)
ポストプレーで苦しい対応を強いられたが、徐々に動きに工夫も。後半早々、クロスからフリーでシュートも枠外に。終盤は周りも生かした。
交代出場
MAN OF THE MATCH MF 13 荒木遼太郎 7(65分IN)
チームに欠けていたプレーを投入直後に体現。厳しいゾーンで前を向き、決勝点をお膳立て。終盤も抜群の保持力でチームを楽にした。
MF
17 アルトゥール・カイキ 7(65分IN)
投入直後はミスもあったが、荒木のパスを受けて冷静に決勝点をゲット。その後も推進力を発揮し、相手を手こずらせていた。
MF
27 松村優太 -(90+2分IN)
明らかにクローズする展開での起用だったが、レオ・シルバからパスを呼び込み、仕掛ける姿勢も。無難に短時間を乗り切った。
MF
4 レオ・シルバ -(90+2分IN)
最少得点差での終盤に投入され、周囲に声掛けをするだけでなく、セットプレーでもボールを呼び込み、貪欲に2点目も目指した。
コーチ
パシェコ 7
相馬監督の体調不良で急遽指揮を執ったが、チームで積み上げてきたものを発揮させた。交代策もズバリ的中。見事に代役を果たした。