【G大阪】得点数を増やすには? 松波正信監督と倉田秋が導き出した攻撃の改善点
「ペナルティエリア内に入っていく人数、スピード感はちょっと足りない」
開幕直後と比べれば、G大阪の攻撃はやや良化している。6月16日に行なわれた天皇杯の関西学院大(〇3-1)からすべての公式戦で得点していて、ACLのタンピネス・ローバースFC戦では8ゴールを奪った。
背景にあるのはACL。グループステージ敗退に終わったとはいえ、アジアでの戦いが大きかったと、松波正信監督は言う。
「ACLから中2日の連戦が続いていて、トレーニングする時間はないですが、ACLを通じて映像を見ながら立ち位置などを全体で共有できたのは本当に大きかった。中2日のなかでも課題に対して修正点を共有できたところもあった。
ただ、まだまだ、ポジションを取る速さや、ボールを動かす速さは足りないところはある。そこはもっと上げていかないといけない。ボールを持っているだけではダメなので、しっかりゴールを奪えるようなボールの動かし方やアクションを高めていきたい」
倉田秋も指揮官と似たようなコメントを残した。 「ACLに行く前よりかは、しっかりボールを握る時間も増えてきていて、ある程度は攻撃の形ができつつある。もっとやらな、足りないとは思いますけど、みんな自信を持ってボールを前に運ぶのはできつつある」
攻撃が少し良くなったとはいえ、両者ともにまだ向上の余地があると話す。得点数を増やすために、松波監督は具体的な改善点を挙げた。
「ペナルティエリア内に入っていく人数、スピード感はちょっと足りない。そこはもう少し修正したい。シャドーがボックスに入る回数が少ない。パトリックは中で仕事できていると思いますので、そこ(ボックス内)に人数をかけるのはもっとやっていきたい」
倉田も同調する。 「今はサイドで崩すことが多い。サイドからクロスを上げる時に中に入り、飛び込んでいく人数は増やしていきたいですね」
果たして、鹿島戦ではどんな攻撃を見せてくれるのか。ゴール前に複数人が侵入する迫力あるアタックに期待したい。