G大阪倉田秋「仕留めきれる力がまだ全然足りない」敗退悔しさJにぶつける
<ACL:全北2-1G大阪>◇1次リーグH組◇10日◇ウズベキスタン・タシケント
4年ぶり10度目の出場で08年以来のアジア制覇を狙ったガンバ大阪は、勝てばH組2位での6年ぶりの1次リーグ突破、引き分け以下で敗退という状況の下、既に1位突破が決定していた全北(韓国)に競り負けた。今大会の日本勢にとっても初黒星となり、日本勢で唯一の1次リーグ敗退が決まった。
13年前の優勝を経験したG大阪MF倉田秋(32)は、1点を追う後半開始から途中投入された。「ゴール前の(パスやシュートの)質であったり、チャンスがなかったわけではないから、そこで仕留めきれる力がまだ全然足りないなとは感じたし、そこに尽きるかなと思う」と振り返った。
前半に不運なPKの判定で先制点を奪われたが、終始押したのはG大阪。あとわずかのタイミングでゴールという場面は多く、後半に今大会6点目となる一時は同点ゴールを奪ったFWパトリックも他に決定機はあった。後半途中出場のFWレアンドロ・ペレイラの左足のシュートが、ポストに直撃する場面もあった。
倉田は「(今大会の)収穫はいろんな人が試合に絡めて、あまり経験できないことを経験できた」と総括。選手の総力戦で臨み、集中開催地ウズベキスタンで長期共同生活を送れたことで意思疎通も深まった。
帰国後は17日に、敵地でアビスパ福岡とのJ1リーグ再開戦がある。試合消化数が他チームに比べて最大7試合も少ないとはいえ、G大阪はJ2降格圏の19位(3勝5分け7敗)にいる。東京五輪期間中にも強行日程が待つ。
チームリーダーでもある倉田は「Jリーグがすぐに続くので、どう、そこにプラスに持っていけるかが大事だと思う。本当に悔しいが、その悔しさをリーグ、ルヴァン杯などがまだ残っているので、みんなでぶつけられたらいい」と逆襲を誓った。