【J1プレビュー】“監督解任ブースト”G大阪が堅調・浦和を蹴散らすか!?
J1リーグ第14節 ガンバ大阪―浦和レッズ
5月16日(日)|17:00 パナソニックスタジアム吹田
昨シーズン2位で終わったG大阪が宮本恒靖監督を解任。この浦和戦が仕切り直しの一戦となる。新型コロナウイルスの集団感染によるチームの活動停止期間があったとはいえ、ここまでリーグ戦10試合を終えてわずか1勝。そればかりか10試合でわずか3得点と攻撃陣が沈黙したままで、クラブはレジェントを切る決断をした。5月13日付での解任のため、浦和戦は暫定監督として、松波正信強化アカデミー部長が指揮を執ることになる。
対する浦和は、前節の仙台戦を2-0で勝利し、公式戦としては4試合ぶりの勝ち星となった。4月下旬にチームに合流したばかりのデンマーク人ストライカーのFWキャスパー・ユンカーがデビューすると、デビュー戦となったルヴァン杯柏戦に続いて公式戦2戦連続ゴールを記録。リカルドレッズのサッカーを完成形に導く存在として、早速、結果を出している。チームの戦いぶりも安定してきた中、今節はこのイケメンストライカーの3試合連続得点も期待が高まる。
ちなみに、昨季のパナスタでの対戦は3-1でレッズが勝利。監督解任ブーストがかかったガンバが、その借りも含めてうっぷんを晴らせるか。
■ガンバ大阪 18位
勝ち点7 1勝4分5敗
3得点9失点 得失点差-6
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L●1-2 広島(H)
L●0-2 川崎(H)
L△1-1 C大阪(A)
L●0-2 名古屋(A)
L△0-0 清水(H)
【通算対戦成績】
H 37試合・15勝 6分16敗
A 34試合・13勝 7分14敗
計 71試合・28勝13分30敗
【直近対戦成績】
2020年11月22日 J1第28節 ○2-1(A)
2020年 8月19日 J1第11節 ●1-3(H)
2019年12月 7日 J1第34節 ○3-2(A)
2019年 4月14日 J1第 7節 ●0-1(H)
2018年11月 3日 J1第31節 ○3-1(A)
【今節のみどころ】
松波体制の初陣は、無観客のパナスタに迎える浦和戦。5月13日に宮本恒靖監督が解任となったため暫定体制で2日間だけのトレーニングになったが、その中で要求したのが「意識の変化」だ。宮本体制時の粘り強い守備は継続しつつ、10試合3得点しか取れていない得点力不足解消のために、まずゴールに向かう攻撃を目指すように指示した。
急な体制変更ということでスターティングメンバーの大幅な変更は難しいと考えられることから、戦術浸透の時間も加味して3トップではなく従来の4-4-2で臨む可能性が高い。DF昌子源は「選手自身が変わらなきゃ、監督が変わっても意味がない」と奮起を促し、危機感を露わにした。監督解任ブーストがかかったガンバが、ここまでのうっぷんを晴らす勝利を見せる予感が漂う。
■浦和レッズ 10位
勝ち点20 6勝2分5敗 13得点17失点 得失点差-4
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L○2-0 仙台(H)
ル△3-3 柏(A)
L●0-2 福岡(A)
ル△0-0 湘南(H)
L○3-2 大分(H)
【通算対戦成績】
H 34試合・14勝 7分13敗
A 37試合・16勝 6分15敗
計 71試合・30勝13分28敗
【直近対戦成績】
2020年11月22日 J1第28節 ●1-2(H)
2020年 8月19日 J1第11節 ○3-1(A)
2019年12月 7日 J1第34節 ●2-3(H)
2019年 4月14日 J1第 7節 ○1-0(A)
2018年11月 3日 J1第31節 ●1-3(H)
【今節のみどころ】
前節の仙台戦は、リカルドレッズの成長を感じさせる試合となった。というのも、序盤から仙台にゲームを作られてリズムをつかめずに苦しんだものの、結果的に白星を掴むことができたからだ。内容が良くなくてもそこから勝利を呼び込むことは強いチームの必須条件だ。
得点も、新加入のFWキャスパー・ユンカーが流れの中から点数を奪えばベテランのMF阿部勇樹が直接FKを決めてと、盤石。守備面でも、カップ戦で頭角を現していた18歳のGK・鈴木彩艶がリーグ戦初スタメンを飾ったうえで完封勝利。攻守に連動した勝利となった。
今節は、G大阪とアウェーで対戦する。監督交代に踏み切ったばかりの相手は、今節がリスタートを図る一戦となる。リカルド・ロドリゲス監督は、そんな相手に対し、「監督が変わると戦術的なシンクロはないかもしれないが、勢いはつくだろう。もともと個で試合を解決できる選手がそろっている」と警戒する。前節のGKは鈴木がスタメンとなり、安定したパフォーマンスを見せた。予想布陣ではGK西川周作と予想したが、鈴木の2戦連続先発も大いにあり得る。
ベテランと若手の“守護神争い”にも注目したい一戦。相手の攻撃を封じ、今シーズン2度目の連勝を飾れるか。