G大阪 松波監督の「初陣」は今季ワースト3失点大敗 ゴール前に生まれた迫力に「次」への期待
◇明治安田生命J1リーグ第14節 G大阪0ー3浦和(2021年5月16日 パナスタ)
松波正信監督(46)の初陣は、今季ワーストの3失点で敗れた。指揮官が「どうやってゴールに向かうか。思考を整理しました。強みを出していきたいと思っている」と話していた通り、前半7分にはFW宇佐美が強烈な右足ミドルを放つなど積極的な姿勢を示した。
だが前半16分に先制点を与えると、いつもの姿に戻ってしまった。その4分後には課題のカウンターから追加点を許し、40分にもカウンターで失点。3点を追う後半はFWレアンドロ・ペレイラやFWパトリックらを攻撃陣を積極投入して1点を取りにいったものの、それも届かなかった。
14日に成績不振のため宮本恒靖前監督との契約を解除。今季リーグ10試合1勝4分け5敗、チーム総得点「3」と苦しむチームの立て直し策として、暫定ながら松波監督を12年シーズン以来9年ぶりに登用した。だが前体制よりも相手ゴール前での迫力は出せていた部分はあるものの、監督交代の“劇薬”もチームの雰囲気を一変させる効果はなかった。
次戦はアウェーFC東京戦(22日)。どんな形でも勝利、ゴールを奪わなければ、さらなる泥沼に陥る可能性がある。