「ガンバのために…」G大阪、松波“暫定”新監督が掲げる意識改革。目指すは「シンプルにゴールを狙う」スタイル

10試合を消化し、わずか3ゴール

ガンバ大阪の松波正信暫定新監督は5月15日、オンライン上で取材に応じ、初陣となる浦和戦への意気込みを語った。

G大阪は、13日付けで宮本恒靖監督との契約を解除し、当面の間は松波正信強化アカデミー部長が監督を兼務すると発表。

松波新監督は、就任の経緯について「私としても支える立場でありましたので、本当に決断するのは難しい状況でしたけれども、ここでチームのいろんな意味での変化というものを求めてこのような決断となりました。そういう意味で、私としても責任は感じておりますし、この状況でなんとかしたいという気持ちの中でチームのためにという思いで引き受けました」と説明した。

また、あくまで“当面の間”の暫定監督という立ち位置。後任の監督については、「早ければ早いほど良い。6月は少し天皇杯まで期間が空くので…」と強化アカデミー部長として、自身も後任候補選定に関与するという。

その一方でチームは、今季10試合を消化した時点で、1勝4分5敗の勝点7で降格圏の18位に沈む。とりわけ、わずか3ゴールと得点力不足は深刻だ。

昨日からトレーニングに参加しているという新指揮官は、「意識というか、思考のところの変化というのは選手たちにも伝えました。一人ひとりの強みというのを出して欲しい」と語り、目指すサッカーについてこう明かした。

「シンプルにゴールを狙う、ゴールを目指すところから逆算したポジションだったり、パスだったり、コントロールだったりというのは伝えました。なんとなくボールを繋いだりというのは今までの試合でも多かったので、いろんなことにチャレンジしないといけないという思いが強すぎるのかな、と思ったので、やはりシンプルにゴールに向かう、シンプルにボールを奪いに行く、シンプルにゴールを守るという作業をやるために、どういうポジションをとったらいいか、どういうコントロールをしたらいいか、どういうドリブルをしたらいいか、そんなところを少し整理しました」

ミスターガンバの愛称も持つ松波新監督は、「ガンバのために自分が出来ることを100パーセントやるだけ。僕一人だけで出来ることではないので、しっかりとコミュニケーションを取ってやっていきたい」と意気込んだ。

ホームで行なう翌日の浦和戦でどんな変化を見せられるか。松波新監督のチーム強化に注目が集まる。

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