J2“黄金の3連戦”(2)!強力外国人選手ゾクゾク加入、愛媛では「ガンバの未来」パリ世代FWが躍動!!
■磐田、甲府、千葉……強力外国人選手が加入!
GWから始まった11~13節の3連戦では、各チームの新戦力が続々とデビューを飾った。
ジュビロ磐田は新外国人ファビアン・ゴンザレスが、9日のブラウブリッツ秋田戦で後半途中からピッチに立った。28歳のコロンビア人FWは187センチ、80キロのプロフィール以上に重量感があり、G大阪のパトリックに似たタイプに映る。
鈴木政一監督は「個人で局面を打開できる。柔軟性があり、ボールを失わないプレーができる」と評する。得点ランキング首位のルキアンとのコンビネーションが確立されれば、J2屈指のデュオとなるかもしれない。
5位のヴァンフォーレ甲府では、ウィリアン・リラが11節から1トップに入っている。27歳のブラジル人は出場2試合目の12節にヘディングシュートを決め、順調なスタートを切った。
ジェフユナイテッド千葉にも、待望のブラジル人FWが合流している。21歳のマテウス・サウダーニャで、出場3試合目となった13節のファジアーノ岡山戦で22分にドリブルシュートを決めた。サウダーニャの先制弾がきっかけとなり、千葉は今シーズン初の複数得点を記録し、4対2で勝利している。
■「ガンバ大阪の未来を背負う男」は愛媛で爆発なるか!?
日本人選手では、将来性豊かなストライカーがJ2で出場機会を得ている。ガンバ大阪から愛媛FCに育成型期限付き移籍をした唐山翔自だ。
G大阪のアカデミーで育ったこのストライカーは、19年に高校2年生でトップチームに登録され、G大阪U―23の一員として同年にJ3で8得点、20年には10得点を記録した。J1では20年8月のルヴァンカップでトップチームデビューを果たし、湘南ベルマーレ相手にいきなり2ゴールを叩き出した。
愛媛への移籍は4月27日に発表され、5月1日の京都戦ですぐに新天地デビューを飾った。続く磐田戦で初先発を飾ると、8日の琉球戦では先発フル出場を飾った。
琉球戦では3トップの左サイドでプレーした。「サイドで初めてプレーして楽しかった」と前向きに受け止めつつ、「結果は出せていないので、そこは集中しないといけない」と表情を引き締めた。
唐山は19年のU-17ワールドカップのメンバーだ。キャプテンだった半田陸は山形で定位置をつかみ、17歳の中野伸哉(サガン鳥栖)は3月にU-24日本代表入りした。プロ1年目の三戸舜介はJ2で首位を走る新潟で、2列目のオプションとなっている。
藤田譲瑠チマは東京ヴェルティから徳島ヴォルティスへ移籍し、J1の舞台で奮闘している。U-17ワールドカップで背番号10を背負った西川潤は、セレッソ大阪で定位置争いを演じている。GK鈴木彩艶は、9日にJ1リーグ戦デビューを飾った。
同世代が所属クラブでレベルアップをはかっているなかで、唐山はJ2から巻き返しをはかる。實好礼忠監督のもとで攻守ともに整備されてきた愛媛で、パリ五輪世代のストライカーがアピールをしていく。