「Jリーグの過酷な現実」 鹿島とG大阪の苦境に海外注目「日本の伝統的クラブが…」
鹿島とG大阪の低調なスタートにブラジルメディアも注目「トップの座を夢見たはずが…」
今季J1リーグのトップ争いは、昨季王者の川崎フロンターレが無敗で首位を走り、それを名古屋グランパスが追随する構図となっている。そんななか、海外メディアは「鹿島とガンバ大阪が降格回避を目指すという、Jリーグの過酷な現実」と見出しを打ち、日本が誇る強豪2クラブの厳しい現状に注目している。
下位4クラブが自動降格する今季のJ1リーグでも川崎の強さは際立ち、現在無敗で首位に立つ。ここに積極的な補強を敢行した名古屋が続き、さらにその下には、昨季13位のサガン鳥栖が続く“サプライズ”を起こしている。
一方、昨季5位の鹿島アントラーズは、優勝候補の一角と目されていたなかで開幕から調子が上がらず、今月14日にアントニオ・カルロス・ザーゴ前監督を成績不振により解任。また、昨季2位のG大阪はチーム内で発生した新型コロナウイルスのクラスターにより試合の延期を余儀なくされ、出遅れる形に。7試合消化時点で1勝しか挙げられていない。
そんななか、ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は「鹿島とG大阪が降格回避を目指すという、Jリーグの過酷な現実」と見出しを打ち、「日本の伝統的クラブである鹿島とG大阪は、トップの座を夢見て今季をスタートさせたはずだが、歯車が噛み合わず、現時点では恐ろしいことに降格圏から距離を置くことに焦点を当てている」と取り上げている。
記事では「鹿島とG大阪は、日本サッカー界で最も成功した2クラブだ。鹿島は今季、川崎を打ち破る最有力な対抗馬として期待されていた。昨季2位のG大阪も今季はトップの座を見据えていた。しかし、2021年は降格の脅威にさらされるかもしれない立場で、両チームにとって不本意な状況だ」と説明している。今後上位へと上り詰める可能性は充分にあるが、Jリーグを代表する強豪2クラブの現状に海外メディアも驚きを持って報じていた。