「どちらが“攻撃”を見せつける!?」昨季の2位・3位対決【プレビュー名古屋―G大阪】
J1リーグ第1節 名古屋グランパスーガンバ大阪 3月3日(水)|19:00 豊田スタジアム
昨季2位のG大阪が、昨季3位の名古屋のホームに乗り込んで迎える一戦。その注目ポイントは“攻撃面”にある。
G大阪はリーグ2位、天皇杯準優勝と悔しい結果に終わったが、そこから抜け出すために宮本恒靖監督も選手も「攻撃面の改善」を口にし、キャンプでもそこに重点を置いて練習してきた。そして今季から4-3-3を導入。前線に強力な外国人選手を補強するなど、万全の態勢だ。
ゼロックススーパ-カップ、J1開幕戦とどちらも掴んだのは黒星で、結果は出ていないが、続けることの重要性を理解している。今節は、磨いている攻撃を披露するのみ。
一方の名古屋も、今季、攻撃のタレントを補強している。川崎から斎藤学、C大阪から柿谷曜一朗、浦和から長澤和輝と、加入したメンバーはそうそうたる顔ぶれ。昨季は堅守を誇って3位の座を掴んだが、さらに攻撃面でのテコ入れをした形だ。
開幕戦では福岡を2-1で下したが、チャンス創出においてもハードワークにおいても、点差以上の内容で昇格チームを圧倒。マッシモ・フィッカデンティ監督が「チャンスをしっかりとものにして、スコアももう少し違う形で前半を終えられたら」と話したように、スコアをさらに動かすことは可能だった。
今季、攻撃に磨きをかけようとする両チームの対決は、どのような展開となるのか。
■名古屋グランパス
5位 勝ち点3 1勝0分0敗 2得点1失点 得失点差1
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L○2-1 福岡(A)
L○1-0 広島(H)
L△0-0 横浜FC(H)
L○1-0 柏(A)
L△0-0 大分(H)
【通算対戦成績】
H 32試合・11勝 5分16敗
A 33試合・16勝 4分13敗
計 65試合・27勝 9分29敗
【直近対戦成績】
2020年 9月23日 J1第18節 ●1-2(A)
2020年 7月 8日 J1第 3節 △2-2(H)
2019年 7月20日 J1第20節 △2-2(H)
2019年 3月 9日 J1第 3節 ○3-2(A)
2018年 8月 5日 J1第20節 ○3-2(H)
【今節のみどころ】
開幕戦が2月28日に行われたため中2日での試合となる。前線に豊富なタレントをそろえる今季の名古屋だが、開幕戦で勝利を掴んだメンバーをそのまま送り出すのか、あるいは、入れ替えるのか、流動的だ。
昨季のマッシモ・フィッカデンティ監督は、過密日程にあっても守備陣はほとんど同じメンバーを送り出し、しかも、フル出場に近い形で起用し続けたことから、ディフェンスラインは変わらない可能性が高い。問題は攻撃陣。斎藤学やガブリエル・シャビエルといったタレントを2試合連続でベンチに座らせるのは非常にもったいない。起用には慎重な指揮官が、今節、どのようなスターティングメンバーを選ぶかで、今後の日程での起用法が見えてくるかもしれない。
■ガンバ大阪
15位 勝ち点0 0勝0分1敗 0得点1失点 得失点差-1
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L●0-1 神戸(A)
ス●2-3 川崎(A)
天●0-1 川崎(A)
天○2-0 徳島(H)
L●0-2 清水(H)
【通算対戦成績】
H 33試合・13勝 4分16敗
A 32試合・16勝 5分11敗
計 65試合・29勝 9分27敗
【直近対戦成績】
2020年 9月23日 J1第18節○2-1(H)
2020年 7月 8日 J1第 3節 △2-2(A)
2019年 7月20日 J1第20節 △2-2(A)
2019年 3月 9日 J1第 3節 ●2-3(H)
2018年 8月 5日 J1第20節 ●2-3(A)
【今節のみどころ】
公式戦2連敗。宮本恒靖監督は、「エリア内でのクオリティ」「どれだけ侵入していけるか」と課題を上げ、若きボランチの山本も、「相手ゾーンに入る回数が少ない」とエリア内での連係や個人技を高めていく必要性を口にしている。
これまでの2戦でG大阪は偽サイドバックを用いて、藤春が絞ってポジション取りすることを意識。また、富士ゼロックス・スーパーカップでは小野瀬は右SBに起用された。この偽サイドバックを用いて攻撃を組み立てる際、警戒すべきが名古屋のマテウスや相馬だ。SBがこの2人に引っ張られ外に出ると攻撃は停滞してしまう。G大阪としては、両サイドバックがいかに攻撃と守備を両立させるかがカギとなる。
また、レアンドロ・ペレイラとチアゴ・アウベスという強力助っ人の先発は今節も見送られそうで、今後、過密日程をこなす中でフィットさせてから、スターティングメンバーに名を連ねることになりそうだ。