2021シーズン初タイトルを懸け、川崎とG大阪が激突 鬼木監督は今季目標「1試合3得点」に設定

2021年のJリーグ開幕を告げる『FUJI XEROX SUPER CUP 2021』の開催を20日に控え、対戦する川崎フロンターレの鬼木達監督と谷口彰悟、ガンバ大阪の宮本恒靖監督と三浦弦太が前日会見に出席した。

昨季は多くの記録を更新してのJリーグ制覇と天皇杯制覇の2冠を成し遂げた川崎。鬼木監督は「今年、始動してから積み上げてきたものを出し切ること、それに尽きます。勝負事なので、勝利にこだわりたい。ご覧いただく皆さんにも、ゼロックスを皮切りにJリーグが始まるんだというワクワクする気持ちになっていただけるような試合をしたい」と意気込み。谷口も「楽しみながら、結果にこだわって戦いたい。しっかり勝って、リーグ戦に弾みをつけられるゲームをしたい」と語る。

1月1日にG大阪との天皇杯決勝と戦い、両チームともオフは短く、コロナ禍もあって、オフでのリフレッシュやコンディションへの心配もあるが、鬼木監督は「休んだ期間が多くはないので、逆に落ちる量が少ないとも思っています。とはいえ、明日100%の選手が何人いるか、というところではありますが、取り組む姿勢ではすべてやってくれていたので、それを出してほしいです」と、体力的な部分には一定の自信を示したが、サッカーを離れる時間の短さや、コロナ禍でのオフということで、「気持ちのところでリフレッシュできたかというと、そうではないと思います。昨年もそうでしたが、頭の疲れはあったと思うので、開幕後に見極めてやっていくことが自分の仕事だと思っています」と、リーグ戦での影響を最小限に努める役割を果たすとコメントした。

一方のG大阪の宮本監督は、「新シーズン最初の試合にあたり、我々がキャンプからつなげてきたものをしっかり出せるよう、まだ道半ばですがが、しっかりお見せできるよう、頑張ります」、「1月18日に練習をスタートし、徐々に目指す去年と違う戦い方が形になる。新戦力も融合し、選手の状態もよく、明るい雰囲気で準備できています」と、新しい戦い方に言及。

「昨季の守備の良かった部分、粘り強さを持ちながら、もう少し自分たちがボールを持つ戦いにトライ」するという新シーズン。レアンドロ・ペレイラ、チアゴ・アウベスという日本での経験もある新戦力FWは攻撃の部分で期待がかかるが、キャンプ途中の2月9日からチームに合流。状態について「上がってきています。試合に出られるコンディションになってきている」とし、キャンプ中にケガで大事をとって休むなどした宇佐美貴史は「一時期の状態に比べ、良くなってきているので、チームの助けになってくれると思う」と、起用は不透明ながら、状況を明かしている。

G大阪は昨季、川崎と3度対戦して3敗無得点に終わった。三浦は「昨季、非常に悔しい思いをしました。まず一発目で晴らしたいです。攻撃に特長あるチームなので、守備の人間として無失点でやりたい。昨季は数少ないチャンスだったものが、今年はできるだけ多くできるようにキャンプでやってきたので、それを出したい」と、リベンジを誓っている。

川崎は王者として臨むシーズンとなるが、中村憲剛の引退と守田英正の移籍の影響が気になるところ。鬼木監督は「抜けたところがどうこうというのは、まったくありません。新しい選手、既存の選手の特長をどんどん生かした面白いサッカーをしたい」と語り、今季の目標として、「まずは積み上げ。昨季の選手たちは全力で取り組み、記録的な数字を出してくれましたが、それを越えるのは簡単ではないです。キャンプから1日1日積み上げていこうとしていますし、いいものができてきているので、明日はそれを出したい。難しいかもしれませんが、そもそも昨季以上を目指さないと、それを越えることはできません。1試合3点を常に頭に入れて、戦いたい」と、攻撃的な姿勢と、プレーする選手、見ている観客が楽しむサッカーを展開すると話している。

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