【G大阪】ゼロックス杯で新スタイル披露へ 宮本恒靖監督「去年とは違う戦い方目指す」

G大阪の宮本恒靖監督(44)と、この日結婚を発表した主将のDF三浦弦太(25)が19日、今季初の公式戦となるゼロックス杯・川崎戦(20日・埼スタ)に向けた前日会見に臨んだ。川崎とは昨季、天皇杯決勝を含めた3度の対戦で全敗。1ゴールも奪えず差を見せつけられた相手とのさっそくの再戦に、宮本監督は「我々がキャンプから積み上げてきたものをしっかり出せるようにしたい思います。去年とは違う戦い方を目指す、というところが形になりつつある。楽しみな要素は多い」と話した。

沖縄キャンプでは攻撃面での進化に取り組んできたG大阪。昨季はFWパトリックの高さを生かし中盤を経由しない攻撃が中心だったが、今季は4―3―3を導入し、ボールを保持する時間を長くする戦いへの方向転換を目指している。「まず見てみたいのは、練習から繰り返しトライしているボールの動かし方、だれがどういうタイミングでゴール前に飛び出すのか、といった戦術的なところ」と指揮官。昨季2位の原動力となった粘り強い守備に、本来クラブのカラーでもあるボール保持から多くのチャンスを作り出す要素を強められるかをポイントに挙げた。

新加入のFWレアンドロ・ペレイラチアゴ・アウベスの両ブラジル人はキャンプへの合流が遅れたが「レアンドロもチアゴも状態は上がってきていますし、試合ができるようなコンディションになりつつある」と指揮官。韓国代表MF朱世鐘も含めた新戦力が、デビューする可能性も十分だ。キャンプで負傷したFW宇佐美、手術明けのDF昌子ら出場が危ぶまれる主力もいるが「昨年は悔しい思いをしてきたので、その悔しさを一発目で晴らしたい」と三浦。昨季はリーグ、天皇杯ともに2位に終わったG大阪が、攻撃的なスタイルへとの変革を目指して新シーズンを迎える。

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