G大阪FWレアンドロ・ペレイラ、得点力不足解消切り札が6年ぶり栄冠導く
◇26日開幕 J1注目の新戦力(11)
リーグ2位に輝いた昨季は粘り強い守備がベースになった。一方で攻撃陣は4年ぶりに2桁得点選手が生まれなかった。その課題を解消すべく獲得したのがFWレアンドロ・ペレイラ(29)だ。
J2松本から期限付き移籍していた広島で昨季リーグ3位の15得点を挙げた。1メートル90の長身を生かしたエアバトルは必見で、パンチ力のあるシュートや足元の器用さも兼備している。「何ゴール取るとかは言えないが、去年の数字よりは多くしたい。自分のフィニッシュの部分を見てほしい」と自信を見せるようにエリア内で勝負できるストライカーだ。広島・城福監督の指導で守備力も磨かれ、宮本監督の求める最前線からのハードなプレスにも対応できる。
沖縄2次キャンプの2月9日からチーム合流。新型コロナによる自主隔離期間中は満足なトレーニングをこなすことはできなかったようだが、自身は「自分は試合をしながらコンディションを上げていくタイプなんだ。ゼロックス杯も出場したいね」と20日の富士ゼロックススーパー杯・川崎F戦での新天地デビューに強い意欲を示した。
クラブは15年度の天皇杯を最後に5年間タイトルはない。今季の最大目標は14年以来3度目となるリーグ優勝。そしてアジア・チャンピオンズリーグ制覇も視野に入れる。「タイトルを獲得したい気持ちは強い」。柔と剛を備えた新エースストライカー候補が早々にフィットすれば、10個目の星も夢ではない。
◆レアンドロ・ペレイラ 1991年7月13日生まれ、ブラジル・サンパウロ州出身の29歳。パルメイラス(ブラジル)やクラブ・ブリュージュ(ベルギー1部)などでプレーし、19年にJ2松本に完全移籍で加入。同年夏に広島に期限付き移籍し、20年に26試合15得点を挙げた。1メートル90、76キロ。利き足は右。