【G大阪】“遠藤の後継者”山本悠樹、昨季2G2A「僕は僕の色、良さで勝負したい」

2021年のJ1リーグが、いよいよ26日に開幕する。スポーツ報知では東京五輪世代の注目選手をピックアップ。G大阪MF山本悠樹(23)は、チームの中心への成長が期待されている。伸びしろ十分の若い才能が、タイトルを狙うクラブで躍進のカギを握る。

G大阪でチームの核となる司令塔への成長を期待されるのが、プロ2年目のMF山本だ。関学大から加入した昨季は主にボランチとしてシーズン途中からレギュラーを奪い、リーグ戦27試合に出場(2得点2アシスト)。「去年は組み立てと守備を評価してもらった中で、もともと自分の武器だった(得点など)結果を生み出すプレーは少なかった。今シーズンはそこにこだわって、違った一面を表現したい」と語る。

昨季は攻守のつなぎ役としてのパスさばきと広範囲をカバーする守備力が、宮本恒靖監督(44)に評価された。しかし、大学2年生まではトップ下としてプレーしていたように、本来は得点力やラストパスが武器だ。沖縄キャンプではチームが4―3―3の新システムに取り組む中、アンカーとインサイドハーフ、2つのポジションにトライ。今季は「ちょっと自分とタイプが似ている」という韓国代表MF朱世鐘(30)が加入したが、本来の持ち味をより色濃く出すことでポジション争いに打ち勝つつもりだ。

G大阪の司令塔は、磐田に期限付き移籍した元日本代表MF遠藤保仁(41)が約20年務めてきた。入れ替わるようにその役割を担う山本を“遠藤の後継者”と評する声も多い。「後継者なんて、逆に申し訳ないです。そうはなれないんやけどな、と。僕は僕の色、良さで勝負したい。いつかヤットさん(遠藤)の後継者、じゃなく、自分の名前で呼んでもらえるようになりたい」。遠藤への憧れは隠さないが、柔らかい口調の中に確かな自負もにじむ。いつか自らの“色”で、G大阪のスタイルを鮮やかに彩るつもりだ。

◆山本 悠樹(やまもと・ゆうき)1997年11月6日、滋賀県出身。23歳。草津東高、関学大を経て20年にG大阪入り。大学時代はユニバーシアード日本代表として、19年ナポリ大会で優勝。昨季は7月4日のC大阪戦でJ1デビュー。J1初先発した9月5日の仙台戦でプロ初ゴール。173センチ、64キロ。

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