「自分が知っている最高の教科書」広島・青山敏弘が手本にしてきた“名パサー”とは? 10年前のガンバ戦を回想
「あのインサイドに近づきたくて」
2月9日、サンフレッチェ広島のMF青山敏弘が自身のインスタグラムでパス練習の動画を投稿。これまでの現役生活17年間において、「手本に練習してきた」という選手の存在を明かした。
昨シーズンは失点の多さが響くなど、思うように勝ち星を積み上げられず、J1・8位でシーズンを終えた広島。昨年で修正すべき課題も浮き彫りとなったなか、現在は鹿児島県にて2次キャンプを実施し、新シーズンに向けて準備を進めている。
そんな広島で今季現役18年目を迎える青山が、9日にSNSで正確なボールタッチが際立つ自身のパス練習風景を撮影した動画を公開。また、サッカーダイジェストWebにて掲載された『【橋本英郎】独断と偏見の“J歴代パサー”ベスト10!』で自身が8位に輝いたことに触れ、「めっちゃ嬉しい。自分が書かれてる所、何度も読み直しました」と喜びを露わにした。
さらに続けて、これまで元日本代表のMF遠藤保仁(磐田)をパスの手本にしてきた秘話を告白。10年前のガンバ大阪戦を振り返り、受けた衝撃を赤裸々に綴っている。
「10年以上前にホームでガンバと試合した時、初めて遠藤さんのインサイドパスの凄さを体感しました。蹴るんじゃなくて足でボールを弾いている様なインパクト。芝生の上を滑って伸びていく軌道。インサイドのボールが伸びていくんだよ。当時の僕には理解できなかった。それを手本に練習してきた。あのインサイドに近づきたくて。自分が知っている最高の教科書。明日もインサイドパスの練習が楽しみです」
昨季はボランチで31試合に出場。いまもなお衰えを知らないパスセンスを存分に発揮し、右膝の大怪我からの完全復活をアピールした青山。日本を代表する司令塔から吸収して磨き上げたパス技術で、今季こそ広島を6年ぶりのJ1王者へと導けるか。注目したい。