【G大阪】ベストイレブンは逃すも…GK東口順昭が明かした34歳での進化
G大阪の元日本代表GK東口順昭(34)が、圧倒的パフォーマンスをみせた今季リーグ戦を振り返り「細かいところですけど、前後のポジションが取れたことは成長したところやな、と思う」と進化の理由を明かした。26日、天皇杯準決勝・徳島戦(27日・パナスタ)に向けた前日取材に対応。何度もビッグセーブでチームを救い、リーグ戦の2位躍進に大きく貢献した守護神が、成長への実感を明かした。
東口は今季、リーグ戦全34試合にフル出場。1点差での勝利が20勝中17勝と拮抗した試合が多かった中で、守備が崩されても最後にゴール前で立ちはだかるスーパーセーブで、チームに勝ち点をもたらしてきた。Jリーグのベストイレブンは王者・川崎のGK鄭成龍に譲ったが、ファン、サポーターが選ぶベストイレブンでは最多得票を獲得。G大阪でのキャリアで最高のパフォーマンスと言える活躍を「DFラインの裏のケアや、相手のちょっとした持ち出しで、前後にポジションを取る。その準備という作業ができることによって、セービング、シュートへの対応がよくなった。何年か前から取り組んできたけど、今年ほど手応えを感じたことはなかったですね」と振り返った。
充実したシーズンの締めくくりとして、チームは天皇杯で5年ぶりタイトル獲得の可能性を残している。準決勝・徳島戦に向け「一発勝負なんで、先制点はすごく重要。緊張感を持って試合に入らないといけないと思う」と、試合の立ち上がりをポイントに挙げた東口。J2王者を迎え撃つ準決勝を勝ち抜けば、決勝では11月25日のアウェー戦では0―5と大敗してリーグ優勝を決められたJ1王者・川崎が待ち受ける可能性が高い。「川崎とアウェーでやって、負けたあの屈辱は誰も忘れていない。そこでリベンジという思いは強い。まず準決勝にしっかり戦って、そこにいければ」。34歳にしていまだ成長を続ける守護神は、元日決勝への思いを胸に秘め、準決勝・徳島戦に臨む。