パトリックは12位!【チーム別出場時間ランキング】ガンバ大阪編
コロナ禍によって、過密日程や交代枠の増加などが生じ、イレギュラーなシーズンとなった2020シーズンのJリーグ。それは出場時間数にも如実に表れている。そこで、チーム別に選手の出場時間数をランキング化。ピッチにより長く立った選手を探ってみる。
今季、混戦のJリーグを2位でフィニッシュしたガンバ大阪。天皇杯とACLの出場権を獲得したうえに、多くの若手を抜擢することができた実りのあるシーズンとなった。首位・川崎を相手に0-5、当時・最下位だったベガルタ仙台に0-4で大敗するなど、時折、安定感を欠くこともあったが、最終順位2位は誇るべき数字だろう。
そんなガンバ大阪で、最も出場時間が長かったのはGK東口順昭だ。その時間は、全34試合にフル出場して3060分。ベストイレブンに選出されるのではとの声もあったほど、安定したパフォーマンスでチームの危機を何度も救った。
東口に次いで、フィールドプレイヤーで最も多く出場していたのはDF高尾瑠だった。32試合に出場し、その時間は2499分。3バックや4バックに応じてマルチな活躍を見せた。続いて、キム・ヨングォンが2478分。出場試合数は28試合だ。
ここまでディフェンダー2人が続いたが、4位に入ったのは倉田秋だった。34試合全試合に出場する活躍で、時間も2335分。チームに欠かせない存在であることが、数字に表れている。5位は井手口陽介で、2279分だった。11月3日のC大阪戦を最後に、終盤は負傷で試合に出場することができなかったが、それにもかかわらずこの数字はスゴいの一言。
そして6位は宇佐美貴史で、最前線でチームのために戦った時間は2127分。7位は小野瀬康介で、2074分。ここまで7人が、2000分以上の出場時間だ。
8位は藤春廣輝で、1964分。そして9位に入ったのが23歳の山本悠樹だった。9月5日のベガルタ仙台戦で先発を果たすと一気に主軸に名を連ねた。そして、ボランチのポジションを手放すことなくシーズンを終えた。
10位の福田湧矢も同じく今年、主力に名を連ねるようになった選手。29試合で1737分間プレーした。11位は三浦弦太(1721分)で、12位はFWパトリックだった。今季のチーム得点王となったパトリックだが、出場時間は意外にも少ない。
以下、13位は矢島慎也(1566分)、14位は昌子源(1514分)、15位は渡邉千真(1187分)、16位はアデミウソン(1054分)。17位以下は1000分を切っている。
前線の選手の出場時間に偏りがあることに、負傷者や選手層の影響を感じさせるが、それでも2位に入ったは、今季の優秀監督賞を受賞した宮本恒靖監督の手腕を感じさせる。