気になるFW宇佐美貴史のコンディションは「天皇杯プレビュー」G大阪―徳島
天皇杯 準決勝 ガンバ大阪―徳島ヴォルティス 12月27日(日)|16:00 パナソニックスタジアム吹田
開催方式がイレギュラーとなった今年の天皇杯だが、この準決勝からJ1勢が登場する。2つある対戦カードのうち、J1で2位のガンバ大阪とJ2優勝の徳島が戦うのがこの一戦だ。
徳島は、12月23日に行われた準々決勝でアマチュアシードのHondaFCと対戦。ノエビアスタジアム神戸でJ2王者の力を見せつけて、3-0で粉砕した。前半に1点、後半に2点とバランス良く得点し、追いすがろうとするHondaFCに完全に蓋をした。
徳島にとって今回の試合は、天皇杯で高みを目指すだけでなく来季のJ1再挑戦への物差しにもなる。対戦相手のガンバはJ1で2位。その相手に、どこまでできるのか。
そして、この天皇杯が終われば徳島の今シーズンの戦いが終了することになり、それは同時にこれまで4シーズン指揮を執ってきたリカルド・ロドリゲス監督との別れを意味する。同監督は、すでに今季の退任を発表しており、2021年はJ1浦和の監督就任が決定している。知将との冒険が、どんな結末を迎えるのか。ぜひ注目したい。
一方のガンバ大阪は、この試合に何が何でも勝たなければいけない。J1リーグ戦では、川崎が圧倒的な強さを見せて優勝しただけに、2位でフィニッシュはしたものの、やはり川崎の影に隠れてしまった。今季のJリーグベストイレブンにも、ガンバからは一人も選出されなかった。
そして何より、11月25日に行われたJ1第29節での川崎戦での因縁がある。1位・2位対決となったこの試合だったが、川崎に0-5の大敗を喫したばかりか、目の前での優勝という屈辱を味わった。
川崎との因縁は、やはり川崎で晴らすしかない。そのためには、徳島を打ち破って決勝に万全の態勢で挑む必要がある。実際、リーグ終盤に宮本恒靖監督は天皇杯を見据えた起用をしており、すでにさまざまな想定をしているはずだ。