G大阪2位確定 天皇杯で川崎Fへのリベンジ誓う

<明治安田生命J1:横浜FC0-2G大阪>◇第33節◇16日◇ニッパツ

ガンバ大阪がMF倉田秋(32)の開始25秒弾で横浜FCに2-0と快勝した。勝ち点65で2位を確定させ、天皇杯(27日の準決勝から)と来季のACL出場権を手にした。天皇杯は目の前でリーグ優勝を決められた川崎Fに雪辱するチャンス。倉田は「タイトルをとるまで全員でやっていきたい」と意気込んだ。鳥栖に敗れたC大阪は、ACL出場圏の3位をかけて19日の最終節(鹿島戦)に臨む。

倉田の運動量が、開始25秒で先制点をもたらした。相手パスをハーフライン付近でカットし、前線に攻め上がる。パスを送った矢島がシュート。そのこぼれ球をゴール前に詰めた倉田が押し込んだ。「起承転結」を完遂の倉田劇場。「ラッキーなゴールだったが、チームにとって自分にとってもいいゴールだった」と大きな一発をかみしめた。

宇佐美、井手口ら主力を欠いた。ボール保持率は横浜FCが60%超と試合の流れは支配された。それでも勝ちきる強さがある。宮本監督は「我慢する時間も多かったが、選手はやられない粘り強さを見せた」と評価。耐えて迎えた後半36分にFWパトリックが勝負を決める2点目を放った。

J1の上位2チームが準決勝から参戦する天皇杯はG大阪にとって、川崎Fにやり返す舞台となる。11月25日、川崎Fがリーグ優勝を決めた試合でG大阪は0-5と惨敗した。倉田は「川崎(F)に目の前で優勝を決められた悔しさを忘れていない。川崎とやれるチャンスを得た。天皇杯決勝に行って、しっかりタイトルをとる」と誓う。4季連続無冠から脱し、15年度以来のタイトルがかかる。「今年1番強いチームと決勝でやれる機会」と宮本監督も、淡々とした表情に闘志を宿した。

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