G大阪が2位死守! 主力多数不在もパトリック1G1Aで湘南戦を勝ち切る《J1》

明治安田生命J1リーグ第31節の1試合が6日にShonan BMW スタジアム平塚で催され、アウェイのガンバ大阪が湘南ベルマーレを2-1で下した。

直近3試合で白星から遠ざかり、16位に沈む湘南だが、ここ9試合で4勝4分け1敗。1つでも上の順位でのフィニッシュを目標に4試合ぶりの白星を目指す今節に向け、前節の先発から齊藤と金子のメンバーチェンジにとどめ、J1通算150勝目を狙った。対して、天皇杯出場権もかかる2位につけるG大阪はここ2試合勝ちなしと息切れ気味。残り試合を全勝すれば自力でその座を射止められる状況だが、今節は三浦が復帰した一方で、離脱中の井手口や小野瀬に続いて、宇佐美とキム・ヨングォンまでも欠場しての戦いとなった。

立ち上がりから後ろに重きを置き過ぎることなく、前に向かう姿勢を打ち出した湘南だが、G大阪もこの試合がJ1通算200試合出場目のパトリックを起点に応戦する。すると、湘南がGK後藤からのビルドアップを試みた7分、敵陣右サイドでボールをかっさらった高尾からボックス右でボールを受けたパトリックがポストプレー。後方に落とされたボールに反応した福田がバイタルエリア右から思い切り右足を振り抜くと、ゴール右に突き刺さり、アウェイのG大阪が先制に成功する。

自陣低いからボールを繋ごうとしたところを突かれ、リードを許した湘南は失点後も福田の今季初ゴールで早々に先取したG大阪が引き続きパトリックを効果的に使いながらの攻めでフィニッシュシーンを増やしていくなかで、29分に茨田の負傷交代を強いられる。だが、34分にドリブルで右サイド左深くに侵攻した畑の折り返しにボックス左の中川が左足で合わせると、昌子のハンドでPKのチャンス。キッカーに名乗りを上げた中川が右足シュートをゴール左上に決め、追いついた。

前半のうちに試合を振り出しに戻した湘南はハーフタイム明けから同点ゴールの中川を下げて、石原を投入。敵陣に押し上げる時間を増やしていくが、フィニッシュに持ち込み切れずの攻撃が続くと、G大阪が勝ち越してみせる。敵陣左サイドの矢島が前線に浮き球パスを供給した66分、ボックス左の渡邉が相手を引きつけ、背後のスペースにパス。藤春がボックス左深くから左足で上げたクロスにファーサイドのパトリックが頭で合わせると、ゴール右に吸い込まれていった。

攻め切れない戦況が続くなかで守りが崩れ、再びリードを許した湘南は70分に田中と大橋を投入。79分に右サイドの福田が上げたクロスからパトリックに決定的なヘディングシュートを許したが、GK後藤のファインセーブでピンチを凌ぐと、82分に最後の交代カードで古林を送り込み、さらに前がかかる。しかし、2位の座を守るために勝利だけが求められるG大阪も84分に矢島と倉田を下げて奥野と川崎のフレッシュな若手を送り出して逃げ切りの色を強めていく。

そうはさせじと猛攻に出た湘南は90分、畑が左サイドから上げたクロスにファーサイド深くで反応した岡本が右足ダイレクトで合わせるが、今季を通じて安定感抜群のショットストップを披露し続けるGK東口がファインセーブ。主力を多数欠いたG大阪だったが、パトリックの全得点に絡む活躍で3試合ぶりの白星を飾り、2位の座を死守している。

湘南ベルマーレ 1-2 ガンバ大阪

【湘南】 中川寛斗(前35)

【G大阪】 福田湧矢(前7) パトリック(後21)

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