【G大阪】五輪世代大卒ルーキー山本悠樹、J1初先発で初ゴール 冷静に切り返し右足ミドル
◆明治安田生命J1リーグ第14節 仙台1―4G大阪(5日・ユアテックスタジアム仙台)
G大阪は、大卒ルーキーMF山本悠樹(22)がJ1初先発で同点ゴールをマークするなど、4―1で仙台を圧倒した。
J1初先発の重圧を、感じさせない落ち着きぶりだった。仙台に先制を許した直後の前半8分。こぼれ球を拾った山本は「相手が飛び込んでくるのは冷静に見えた」とDFを切り返しでかわし、右足でミドルシュートをねじ込んだ。その後チームはGK東口のPKストップ、MF倉田の開幕戦以来となるゴールもあり、今季最多の4得点で快勝した。
関学大から今季加入した山本は、正確な技術と広い視野を武器とする司令塔タイプだ。G大阪の青木スカウトが「(川崎MF)中村憲剛のようになってほしい」と期待をかける逸材だ。MF矢島が今週の練習中に負傷したこともあり、中盤の底・アンカーで攻守に奮闘した。
今季J1では、同じ大卒ルーキーで昨年の大学日本代表でもチームメートだった川崎MF旗手、三苫がブレーク。同期の活躍に「めちゃくちゃ悔しかった。自分もチャンスをもらったら結果で応えないといけないと思っていた」と山本。停滞していたG大阪の流れを変えたのは、チャンスに飢えた若い力の台頭だった。