G大阪、パトリックが劇的勝ち越し弾 パワープレー結実
劇的な勝利だった。同点で迎えた後半追加時間の4分が終わる直前、G大阪は井手口の左CKを、ゴール前に飛び込んだパトリックが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。189センチの長身を生かした殊勲の大型FWは「ワンチャンスを常に待っていた。上位争いをするうえで勝ち点3はチームにとって大きい」と上機嫌だった。
5日のルヴァン杯・大分戦から中2日という過密日程を強いられたG大阪。先制した前半から一転し、後半は受け身となった。同15分には守備陣の連係ミスからゴール前でボールを奪われ、失点した。
宮本監督は後半に5人の交代枠を全て使い、高さがあり、前でボールをおさめられるパトリックや渡辺らを投入。これが今季のスタイル。パトリックが決勝点を決め、指揮官は「(控え選手に)ペナルティーエリアの中で仕事をする選手がいるのは、オプションとして大きい」とうなずいた。
暑さで体力が削られやすい夏場だからこそ、控え選手の層の厚さは大きな武器。勝ち点3を得て、首位川崎との差を6で保った。
ゴール後、現地観戦に訪れていた家族のもとに駆け寄ったパトリックは「今季初めて観戦に来てくれた家族にプレゼントができた」と笑顔を見せた。