Jリーグに4-3-3の波が到来! 川崎、柏、G大阪など採用チームが成功すれば…

Jリーグ再開後の3大注目ポイントを識者がピックアップ!
Jリーグは6月27日・28日にJ2が再開、J3が開幕。7月4日には約4か月の中断を経て、いよいよJ1が再開される。過密日程を余儀なくされるなか、「5人交代制」「降格なし」といった今季限定のレギュレーションも採用される異例のシーズンはどのような展開を見せるのか。コロナ禍のJリーグで注目すべき3つのポイントを、スポーツライターの西部謙司氏に挙げていただいた。

◇選手層

再開されたJリーグは過密日程になるうえ、夏場の開催にもなる。連戦の疲労があり、累積警告による出場停止、負傷の頻発も十分考えられる。選手交代が5人に拡大されたこともあり、選手層の厚いチームのほうが有利と考えられる。

選手数からいえば名古屋は最少の29人だが、攻撃陣の層が厚い。マテウス、相馬、山崎、金崎、阿部、シャビエル、前田、青木とローテーションを組むにはうってつけとさえいる陣容だ。

最大49人のG大阪は2種登録が多いせいもあるが、その2種からポンと飛び出してくる若手に期待したい。46人のC大阪も大所帯。昨季から4-4-2を継続してプレーぶりに安定感がある。選手交代やローテーションにあたって、チームの基盤が出来ていると混乱が少ないため、人海戦術を有効に使えるのではないか。

◇4-3-3

これまでJリーグではほとんどなかった4-3-3を採用するチームが一気に増えた。開幕戦では川崎、柏、鳥栖、G大阪が4-3-3でスタート。FC東京は4-4-2だったと思うが、開幕前の準備は4-3-3だった。

4-3-3は攻撃型のシステムである。敵陣でプレスを行なうのに向いていて、5レーンを早く埋められる。逆に引いて守備をすると4-5-1になってしまうので攻撃がやりにくくなる。パスワークで敵陣へ押し込んでハイプレスという戦い方を志向するチームに合ったシステムといえる。

川崎はボールポゼッションとハイプレスを軸とした攻守の要件を満たしていて、開幕戦でも上手く機能させていた。まだ穴も散見されたが期待度は高い。日本人に好選手が多いインサイドハーフを使える4-3-3が成功すると、日本サッカーのポテンシャル発揮にもつながりそうだ。

中断期間を利用して戦術を熟成できたかどうかがポイントに!
◇戦術的完成度

開幕では攻撃型の戦法へ舵を切ったチームが多かった。4-4-2へ変更した浦和、ハイプレスに力を入れている鹿島、堅守速攻からポゼッションへ変化した清水などだ。昨季から攻撃型だった札幌、川崎、神戸、横浜などを合わせると、過半数が攻撃型の戦術を採用している。今季は降格がないので初志貫徹のチームも増えると思われる。

攻撃型は自陣からビルドアップするので、必然的に相手はハイプレスで高い位置でのボール奪取を狙う。開幕戦ではGKを含むビルドアップを狙い打ちしての得点やチャンスがかなり見られた。また、高いディフェンスラインの裏を突かれた時の対応も攻撃型が成功するためにカギになる。

攻撃型、守備型、昨季から変化したチーム、変化していないチーム、それぞれの完成度が問われる。中断期間を利用して熟成できたチームは有利になる。

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