昌子源が語る日本復帰の真実。G大阪で“学びたい”と思う選手とは?

今週末に開幕が迫った2020年の明治安田生命J1リーグ。『DAZN(ダゾーン)』は毎節の見どころを選手の声とともにお届けする「Jリーグ プレビューショー」を今年も配信する。

開幕直前の「#1」では、トゥールーズ(フランス)からガンバ大阪に加入した日本代表DF昌子源が登場、元日本代表・播戸竜二氏、加地亮氏、永井雄一郎氏と対談した。『Goal』は都内で行われたその撮影現場に潜入、その模様をここにお届けする。

「退団理由はホームシックと言われて…」
鹿島アントラーズで2011年から2018年末までの8年間を過ごし、欧州へと旅立った昌子。トゥールーズ加入後すぐの2019-20シーズン後半戦でレギュラーをつかんだが、負傷に悩まされた2019-20シーズンはなかなか出番を得られなかった。心機一転、ジュニアユース時代を過ごしたG大阪へと新天地を求めた昌子は、その決断を下した理由、またフランスを離れる際に噴出した報道について語っている。

播戸「今のコンディションは?」

昌子「ケガも少しずつ癒えてきて、僕自身も上がっていってる段階です」

播戸「フランスで足首をケガして、今どれぐらい経ったのかな?」

昌子「4ケ月くらいですね」

永井「結構長い。手術はしていない?」

昌子「いや、していないです。なかなか良くならないですね。それが一番の帰って来た理由です。(復帰の)メド自体はあまり立てていなくて。自分の足首と相談しながらやらせてもらえることになっています。宮本(恒靖)監督ともいろいろ話しましたし、早く監督のサッカーをやりたいです」

移籍の理由が自身の負傷にあったと理由を明かした昌子は、“ホームシック報道”について触れつつも笑い飛ばしている。

昌子「いろいろな報道が出ました。僕、ホームシックって出ましたから(笑)。昌子源移籍の理由はホームシック、と言われて。そう考えると鹿島の選手ってよく出ますね。大迫(勇也)も出たし、(柴崎)岳、鈴木優磨も。そして僕もホームシックって書かれました」

播戸「なるほど。じゃあ『昌子源復帰の真相はホームシックだった!』ということにしようか(笑)」

昌子「そういうことにしておきます(笑)」

(一同爆笑)

加地「ええオチできましたね(笑)」

2人の頭脳から学べる幸せ
プロキャリアのスタート地点である鹿島では、小笠原満男氏というレジェンドの後ろでプレーしてきた。そして、新天地では長らく日本代表の中心選手としても活躍した遠藤保仁と共演することとなる。“チームの頭脳”とも形容されるボランチというポジションの選手たち、その中でもJリーグ史上屈指の2人から学べることに関して、昌子はその幸運をかみしめている。

昌子「自分にとっては本当に良い環境です。タレントがいるので。ポジションは違えど、ヤットさん(遠藤保仁)からまだまだ学びたいこともいっぱいありますし。僕は鹿島時代に小笠原満男さんからずっと学んでるので、それをまた別角度の別の同世代の方から学べるっていうのは本当に幸せだな、って思います」

永井「かなり重要なポジション(センターバック)という意味で、期待されて呼ばれてるわけじゃない? その中で、どういうふうにしていきたい?」

昌子「ガンバは今年3バックでいくと思いますが、そのスリーのどこでも出られるように準備はしています。もちろん、その役割も同じ3枚ですけど場所によっては全然違うと思います。その役割を自分の中で整理してすんなり入れるように、監督の求めるパフォーマンスを常にすべての試合で出せるようにしたいな、と思っています」

播戸「自分がリーダーでやっていく、引っ張っていく意識というのは強いですか?」

昌子「入ってまだ1ケ月ですけど、『優勝目指して一緒に頑張ろう』というよりは『自分がしっかり引っ張っていく』という意気込みで入りましたし、それをクラブからも求められているので。遠慮なくやっていければと思っています」

播戸「ガンバの昌子源としてはどういうシーズンに?」

昌子「ガンバは昨季、失点数が多かったですし、僕はやっぱり守備の選手なので自分が入って安定した、って言われたいです。そう言われるように“ガンバの昌子源”として頑張りたいな、と」

また、最後に「年間、何点ぐらい?」という質問が飛ぶと、「いやいや、年間得点数は…宇佐美(貴史)が年間15点取りたいって言っていたので、その半分?」と返答。冗談めかしつつも、新シーズンに向けて積極的な姿勢を見せた。

このほか番組内でG大阪で求められている役割や宮本監督とのコミュニケーション、フランスリーグで学んだJリーグとの違い、さらには、鹿島への思い、海外組を経験したからこそ感じる国内組の矜持を熱く語った昌子。

昨シーズンのG大阪は、J1リーグで総得点数リーグ4位タイの54得点を記録したものの、失点数はワースト9位の48失点を喫し、7位に終わった。今季タイトルを目指すうえで守備強化は必須。昌子源という存在の大きさは計り知れないものになりそうだ。王者横浜F・マリノスと日産スタジアムで対戦する注目のJ1初戦は、23日の14時にキックオフを迎える。

なお、「Jリーグプレビューショー#1」では、この対談のほか、播戸氏、加地氏、永井氏による新シーズン展望、開幕の金Jで対決する湘南ベルマーレMF齊藤未月×浦和レッズDF橋岡大樹のスペシャル対談なども盛り込まれている。

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