【2020Jリーグ大予想】優勝争いのポイントは外国人選手

【2020Jリーグ大予・想本紙評論家武田修宏氏】戦国Jリーグを制するのは――。短期連載「2020年Jリーグ大予想」の最終回は、元日本代表FW武田修宏氏(52=本紙評論家)が登場だ。21日に開幕するJ1の優勝争いのポイントとともに、ストライカー陣が競う得点王の行方にも注目。中でも“愛弟子”として日々アドバイスを送るFW鈴木武蔵(26=札幌)を、今季のJ1トップスコアラーにすると宣言した。

今シーズンのJ1予想は本当に難しいよ。開幕前に九州や沖縄で行われていた各クラブのキャンプ地を自費で巡って状態を確認。その上で戦力を分析してみたけど、やっぱりポイントになるのは外国人じゃないかな。

昨季は外国人5枠をうまく活用し、しっかりとハードワークさせた横浜Mが優勝したように、今季も外国人のパフォーマンスがチームの成績を左右すると思う。そう考えると、横浜M、神戸、FC東京がリーグを引っ張っていくでしょう。特に各チームの助っ人たちは十分に日本サッカーに対応できているし、日本人とも融合しているからね。

ただ、前出の3チームは今季アジアチャンピオンズリーグ(ACL)にも参戦。特に前半戦は過密日程だから、負傷者が出ることも計算に入れないといけない。そうなると、ACLに参加していない川崎や鹿島にもチャンスはある。さらに円熟期を迎えつつある札幌や広島、大型補強で注目のG大阪もV戦線に顔を出す可能性はありそうだね。

それに元ストライカーとしては、得点王争いも気になるよ。昨季のタイトルホルダーで勢いのある横浜MのFW仲川輝人(27)、C大阪のFW柿谷曜一朗(30)、J3とJ2で得点王になった浦和のFWレオナルド(22)がゴールを量産しそうな雰囲気を感じるんだけど、中でも鈴木が大ブレークしそうだね。

184センチの高さと強靱なフィジカルを持ち、スピードもある。ストライカーとしての資質に疑いはないよ。そして何より、私が直々にアドバイスを送っているからね。

昨年、札幌の練習を視察したときから親交が続いている。本当に素直でいい子なんだけど、FWとしては性格的に物足りない。もっと強欲になれば点取り屋になれる。だから、自分が経験したことを伝えるとともに「周りを気にせずにシュートを打て」「何を言われてもFWは結果がすべて」などと助言している。

最近はメールでやりとりしていて少しずつ頼もしくなってきた。メンタル面が変われば絶対にゴールが取れるようになる! 才能はあるんだから、あとはゴール前。そこは感覚の部分もあるからね。改善できれば昨季(13点)の倍は取れる。俺が得点王にさせてみせるよ。ちょっと大げさになったけど、V争いとともに得点王にも注目してほしいね。

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