G大阪宮本監督「勇気を」11年ぶり敵地開幕白星へ

ガンバ大阪が「勇気」を武器に“鬼門”の開幕に挑む。宮本恒靖監督(43)は20日、23日のJ1開幕横浜F・マリノス戦へ向けて取材対応した。

今季は前線からのプレスなど、より攻撃的なスタイルに転換。その試金石となる昨季J1王者との戦いに「勇気を持って臨みたい」と決意表明した。最近8年の開幕戦は未勝利。11年ぶりの敵地開幕を制し、6年ぶりリーグ制覇へ第1歩とする。

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最近8年も未勝利が続く開幕戦。しかも昨年まで10年連続で本拠で開幕を迎えたが、それでも1勝3分け6敗と不吉な数字が並ぶ。今回は11年ぶりの敵地開幕で、相手は王者横浜だ。この日の練習後、G大阪宮本監督は「横浜をどう攻めるか。みんなでハードワークして、勇気を持って臨みたい」と意気込んだ。

今季は前線から強いプレスをかけ、2、3列目も連動していく。高い位置で球を奪えば得点確率は上がるが、失敗すれば失点危機を招く。恐怖心を克服するのは勇気しかない。攻守ともにハードワークを求め、右ウイング小野瀬の走力を生かすため、今季は宇佐美との2トップに転向させた。

0-1で惜敗した16日ルヴァン杯初戦柏戦は「積極性に欠けていた」と宮本監督。その最初の公式戦が今季開幕と位置付けていた指揮官は、横浜戦は“第2戦”の考えだ。「この時期にレベルの高い相手とやれるのは、我々の立ち位置が分かる。フルパワーでいきたい」と意欲をにじませた。

出場すればJ1最多出場タイ記録の631試合となるMF遠藤に関しては、途中出場が濃厚だ。昨季で20年連続開幕先発のJ記録を更新した40歳の鉄人には「(ピッチに)変化をもたらせてほしいと伝えている」。16日柏戦も後半途中の投入で流れを変えていた。

信念を貫いて勝てば自信になり、その逆もありうる横浜戦。9年ぶりの開幕勝利の持つ意味は大きい。

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