日本代表メンバーに推薦したい5人のJリーガー。久保建英ら選外なら呼ぶべき新戦力は?

2022年カタールワールドカップ・アジア2次予選のキルギス代表戦、キリンチャレンジカップ2019のベネズエラ代表戦に臨む日本代表メンバーが6日に発表される。今シリーズではどのようなメンバーが名を連ねるのか。今回フットボールチャンネル編集部では、日本代表に推薦したい5人のJリーガーをピックアップした。

J屈指のキック精度を持つレフティー
DF:福森晃斗(ふくもり・あきと/北海道コンサドーレ札幌)
生年月日:1992年12月16日(26歳)
今季リーグ戦成績:29試合出場/2得点7アシスト

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下、昨季のリーグ戦で4位につけ、今季のYBCルヴァンカップで決勝進出を果たすなど輝きを放っている北海道コンサドーレ札幌。そんな同クラブにおいて、DF福森晃斗の存在は不可欠だ。3バックの左を務める同選手は、守備でのハードなプレーだけでなく、隙を見てはドリブルで前線に飛び出していくなど、攻撃面での貢献度も非常に高い。センターバック、サイドバック、アンカーと幅広いポジションをこなすことができる点も非常に魅力的だ。

そんな福森最大の特長と言えば、やはり左足から放たれる精度の高いキックだろう。鋭く正確なクロスなどは相手にとって脅威に、そしてチームにとって大きな武器になる。ルヴァン杯決勝の川崎フロンターレ戦で沈めた直接フリーキックなどが示す通り、セットプレー時にも精度の高いキックで最大の得点源となることが可能。今季のリーグ戦でも29試合で2得点7アシストを記録しているなど、その左足が猛威を振るい続けている。

日本代表は4-2-3-1のフォーメーションをベースとしているが、福森が選出されれば左サイドバックで起用されることになるかもしれない。日本代表における左サイドバックは長友佑都が不動の存在となっており、安西幸輝や年代別代表の杉岡大暉などがその座を虎視眈々と狙っている。だが、そこに福森が絡んできてもおかしくないのではないだろうか。

G大阪不動のアタッカー
MF:小野瀬康介(おのせ・こうすけ/ガンバ大阪)
生年月日:1993年4月22日(26歳)
今季リーグ戦成績:26試合出場/6得点5アシスト

ガンバ大阪で不動の地位を築く26歳のアタッカー。横浜FCでプロデビューを果たし、その後移籍したレノファ山口でリーグ戦二桁得点をたたき出すなどJ2で存在感を示した同選手は、2018シーズンの途中にG大阪へと籍を移すと、ピッチの中で実力を示し続け見事主力の座へと躍り出た。宮本恒靖監督からの信頼も確かで、今季もここまでリーグ戦26試合6得点5アシストの成績を収めるなど躍動している。

サイドでのプレーを基本とする小野瀬は、高い得点力とスペースに走り込む動きなどオフ・ザ・ボールで違いを生み出すことができる選手だ。豊富なスタミナも兼備しており、90分間ピッチを走り続けることを厭わない。守備でのハードなプレーにも定評があるなど、攻守両面で存在感を発揮することができる。まだ26歳と、今後の更なる成長にも期待できる男だ。

堂安律、中島翔哉、南野拓実、久保建英、伊東純也、原口元気ら海外クラブで活躍する選手が揃うなど、森保ジャパンにおける2列目の層はかなり厚い。小野瀬らがそれらの選手から定位置を奪うのは、かなり難易度の高いことだと言える。ただ、豊富なスタミナを持ち、守備でも攻撃でも走ることをやめない26歳のアタッカーは稀有な存在。今回は久保や堂安がU-22日本代表入りを果たしているため、右サイドの新たなオプションとして、選出してみてはどうだろうか。

湘南で躍動するハイタワー
FW:山崎凌吾(やまさき・りょうご/湘南ベルマーレ)
生年月日:1992年9月20日(27歳)
今季リーグ戦成績:28試合出場/5得点5アシスト

湘南ベルマーレは主に3-4-2-1のフォーメーションを採用するが、その中で重要な役割を担う1トップのファーストチョイスとなっているのが山崎凌吾だ。2017シーズンに徳島ヴォルティスでリーグ戦14得点10アシストを記録するなど頭角を現した同選手は、2018シーズン途中に湘南へ加入。以降、新チームでも主力として好パフォーマンスを発揮し続けるなど、J1の舞台でも高いセンスを示した。

身長187cm、体重80kgの体躯を誇る同選手は、高さと強さだけではなく足下の技術にも優れている。ボールを受けて捌くうまさはJリーグの中でも屈指のものがあると見て間違いなく、スピーディーな攻めを目指す湘南でもそうした特長は継続して発揮されている。本職はCFだが、場合によってはシャドーでの起用も可能と柔軟性も持つ。決定的な場面でシュートを外してしまうことも少なくないが、最前線からプレスのスイッチを入れることができるなど、1トップとして果たす役割は多いと言えるだろう。

日本代表における1トップは、ブレーメン所属の大迫勇也が不動だ。ポストプレーのうまさは抜群で、今後も森保ジャパンを牽引していく存在となるだろう。ただ、同選手は負傷で離脱を余儀なくされることも多く、その場合の人選というのは現在の日本代表における一つの課題となっている。現在は鎌田大地や永井謙佑らがその位置を奪おうと奮闘しているが、山崎がそこに割り込む可能性もなくはない。

アシストランキング1位の男
DF:永戸勝也(ながと・かつや/ベガルタ仙台)
生年月日:1995年1月15日(24歳)
今季リーグ戦成績:26試合出場/2得点8アシスト

ベガルタ仙台は現在の明治安田生命J1リーグで残留争いを強いられるなど苦戦しているが、そんな同クラブにおいて輝きを放っているのがDF永戸勝也だ。法政大学を卒業後、2017年に仙台へと加入した同選手は、プロ1年目のシーズンでリーグ戦17試合0得点3アシストという成績だったが、翌2018シーズンは同29試合で3アシストの成績を残すなど主力に定着。そして、今季は現在までにリーグ戦26試合出場を果たしており、2得点8アシストの数字を残している。8アシストはヴィッセル神戸のFW古橋亨梧と並んでリーグトップとなる。

永戸の特徴は積極的な攻め上がりから放たれる精度の高いクロスやパンチ力のあるミドルシュート。サイドを90分間動き続けることができるタフさも兼ね備えており、攻守両面でハードにプレーする姿勢を失うことがない。仙台では主に左のサイドバックで出場しているが、1列前の左サイドハーフや場合によっては3バックの一角を務めることができるなど、プレーの幅も広がっている。まだ24歳と今後の成長にも期待できる存在で、今季の好調ぶりを見ても代表初招集を受けても不思議ではないだろう。

日本代表の左サイドバックは長友佑都が健在で、その座は不動のものとなっている。同選手と比べると永戸は経験値が浅く、そういった部分はどうしても劣るが、クロスの精度やダイナミックな攻め上がりはベテランDFにも負けないものがあるだろう。利き足が左のサイドバックも日本では稀有な存在。やはり見てみたい選手だ。

久しぶりの招集もあるか
MF:大島僚太(おおしま・りょうた/川崎フロンターレ)
生年月日:1993年1月23日(26歳)
今季リーグ戦成績:15試合出場/2得点1アシスト

Jリーグ屈指の司令塔と言っても過言ではないだろう。リーグ2連覇中の川崎フロンターレにおいて、MF大島僚太の存在は言うまでもなく大きい。今季は負傷の影響によって離脱を強いられることも多くなっているが、怪我から復帰した10月9日のYBCルヴァンカップ準決勝・第1戦の鹿島アントラーズ戦で勝利の立役者となると、リーグ戦第29節のガンバ大阪戦でゴールも記録。やはり別格の存在感を放った。

大島は身長168cmと小柄だが、足下の技術力は日本でもトップレベルのものがある。わずか1本のパスで局面を打開できる選手で、常に周りと試合の状況を認知している。攻撃面での存在感はもちろんのこと、守備面でもしつこくボールに絡み続けることができるなど、多くの役割を完遂させることができる。エリア外から放たれるミドルシュートの脅威も特筆すべき点で、ボールを扱う技術力はやはりずば抜けていると言えるだろう。

日本代表としてはここまで5試合出場を果たしている大島。昨年行われたロシアワールドカップでは出番がなかったものの、メンバー入りを果たしている。昨年9月にも森保ジャパンに招集されているが、その時は怪我のため辞退している。代表にはそれ以来声がかかっていないが、やはり見てみたい選手の一人だ。怪我から復帰してまだそれほど時間が経っておらず、コンディション面でやや不安があるかもしれないが、Jリーグ屈指の司令塔を呼ぶことによって生まれる効果もあるはずだ。

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