G大阪“鬼門”で惜敗…チャンピオンシップ出場に黄信号 スポニチアネックス 8月17日(月)7時1分配信

J1第2S第7節は各地で9試合が行われ、敵地でFC東京と対戦したG大阪は、FWパトリック(27)のゴールで1度は追いついたものの、1―2で敗れ た。日本代表のハリルホジッチ監督が視察に訪れた一戦でエースFW宇佐美貴史(23)は悔しい不発。勝ち点を伸ばせず、チャンピオンシップ出場に黄信号が ともった。

昨季3冠王者が、厳しい状況に追い込まれた。これで敵地でのFC東京戦は02年の第2ステージ以降、12戦連続未勝利。第2ステージ首位に立った鹿島と は7差となり、年間勝ち点でも、チャンピオンシップ出場権が得られる3位のFC東京との差が「7」に拡大する痛恨の黒星に、長谷川監督も「負けるべくして 負けた。リスク管理などで、まだ甘さがある」と怒りに震えた。

敗戦したが、方向性は間違いではない。宇佐美を左サイドハーフ、MF倉田をトップ下に置く4―2―3―1の布陣は勝ち点こそ積み上げられなかったもの の、可能性を感じさせた。1点ビハインドの後半2分には宇佐美のパスを米倉が頭で折り返し、最後はパトリックが合わせて同点。テンポの良いパス回しなどで 攻勢を強めたところに思わぬ落とし穴が待っていた。同13分、相手の手に当たったように見えたプレーでボールを失うと、そこからカウンターを浴びて決勝点 を許した。相手ドリブルに対し、最後は追うのをやめた宇佐美は「ファウルで止めることも必要だった」と反省の言葉を口にした。視察に訪れたハリルホジッチ 監督も宇佐美の個人名こそ挙げなかったものの「疲れている選手が何人かいた」。クラブや代表でフル稼働してきたエースの、連戦からの疲労の色は隠せなかっ た。

後半30分に放ったシュートがポストに嫌われた倉田も「精度とか質を、より高めていきたい」と悔しさをあらわにした。

逆転でのチャンピオンシップ出場をかけた戦いも残り10戦。MF遠藤は「どこよりも勝ち点を積み上げないといけない。まだ取り返すチャンスはある」と前を向き、倉田も「勝ち点差は考えず、一戦一戦勝つだけ」と力をこめた。昨季3冠王者が、底力を問われる正念場を迎えた。

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