G大阪、あぁFC“東凶”に競り負け…アウェーで14年も勝てず サンケイスポーツ 8月17日(月)7時0分配信

明治安田J1第2ステージ第7節(16日、味スタほか)G大阪は2002年から勝ちのない敵地のFC東京戦で、またしても1-2の敗戦。日本代表FW宇佐 美貴史(23)も不発に終わった。2ステージ10位に順位を落とし、年間総合でも3位FC東京に勝ち点7差と広げられた。また、鹿島は仙台に3-2と逆転 勝ちし、4連勝。勝ち点を16に伸ばし、柏に0-3で完敗して同15の広島と入れ替わって首位に浮上した。

まさに鬼門中の鬼門だ。2001年7月を最後に勝ちがなかったFC東京とのアウェー戦で、またしても敗戦。これで12戦勝ちなし。それ以上にシーズンの行方を占う上位決戦での痛い1敗に、FW宇佐美もうつむいた。

「簡単なミスで失点して自分たちの首を絞めてしまっている。そういうところでも質を高めていきながら、勝っていかないといけない」

この日はガンバでの定位置の2トップの一角ではなく、日本代表と同じ左サイドで先発。「東アジア杯で出た課題に取り組みながら」と失意に終わった日本代表から帰ってきて、意気込みは十分だった。

前半15分に早くも失点するが、その後は宇佐美と、この日トップ下に入った日本代表MF倉田のコンビを中心に主導権を握り、後半2分には同点に追いつい た。それでも後半13分、攻め込んだ敵陣でボールを失うと、一転カウンターのピンチ。相手MF米本の突進を宇佐美が途中で追いかけるのをやめると、そのま ま勝ち越しゴールを献上してしまった。「カード(警告)覚悟で止めることも必要だった」とくちびるを噛んだ。

これでFC東京に敵地では実に14年も勝ちがない。この日のメンバーで唯一01年の勝ちを知るMF遠藤は「ホームの彼らは強いので」と改めて東京での戦いの難しさを感じた。相手の10本を上回る17本のシュートを放ちながら、ドローにすら持ち込めなかった。

「雰囲気はつかめたし、少なからずそれをチームに落とし込めることはできたと思う。あとはどれだけ決められるか」

宇佐美は左サイドでのプレーに収穫も口にしたが、残りは10試合。首位鹿島と勝ち点7差の10位に落ち、年間順位でも3位FC東京に7差と広げられ、悠長なことはいってられない。チャンピオンシップ進出へ黄信号がともる1敗となってしまった。

Share Button