【G大阪】採点&寸評 途中出場の遠藤が味わい深さ発揮
◆明治安田生命J1リーグ第15節 磐田0―0G大阪(15日、ヤマハスタジアム)
G大阪はJ1リーグ再開となった磐田戦に0―0と引き分け、3試合連続で引き分けとなった。18歳のU―20日本代表MF中村が今季初先発、しかも「初めて」だと言う左ウイングバック(WB)で起用され、平均年齢は24・27歳(磐田は28・73歳)という若いスタメンを構成。序盤こそ磐田に押し込まれたが、右WBの福田、左の中村が果敢に仕掛けるなど、サイドからチャンスをつくった。
後半20分には元日本代表MF遠藤が投入され、アンカーの位置から試合をコントロール。同42分には中村へのラストパスで決定機も演出した。中村のシュートはわずかに浮いて得点にはならなかったが、若手とベテランが融合する新たな形が垣間見られた。試合終盤には中村のクロスをMF矢島が頭で合わせる決定機もあったが、磐田GKカミンスキーの攻守もあって最後までゴールは割れず。宮本恒靖監督(42)は「チャンスがたくさんあったので、決めたかった、勝ち切りたかったというのが正直なところ」と悔しさをにじませた。
以下は採点&寸評
宮本恒靖監督【5・5】
守備は安定し、サイド攻撃も形に。遠藤投入しリズムを変えた采配も効果的だった
GK〈1〉東口順昭【5・5】
雨中でも安定したキャッチングが光る。やや無謀なつなぎはマイナス
DF〈5〉三浦弦太【6・0】
3バックの中央で強さ発揮。本来のプレーが戻ってきた
DF〈19〉金英権【5・5】
ミスもあったが、何とか尻は自分で拭いた
DF〈27〉高尾瑠【5・5】
アダイウトンに苦しめられたが、そのスピードにも時間がたてば対応した
MF〈10〉倉田秋【5・5】
味方を生かすプレーに終始し、自身が輝く場面は少なかった
MF〈21〉矢島慎也【5・5】
終盤の決定機を決めていれば、この試合のヒーローだった
MF〈29〉高江麗央【5・0】
繊細さはやや欠いた印象だが、運動量でカバーした
MF〈34〉福田湧矢【6・0】
終盤まで落ちない上下動で攻守に貢献した
FW〈16〉黄義助【5・0】
悪くないが点が取れない。その1点に尽きる
FW〈38〉中村敬斗【6・0】
人生初のWBで果敢に仕掛けた。守備にも必死に対応
FW〈40〉食野亮太郎【5・0】
黄と中盤をつなぐ役割をこなしたが、ゴール前で良さはでなかった
途中出場
FW〈9〉アデミウソン【5・5】
短い時間で持ち味を発揮しきれなかった
MF〈7〉遠藤保仁【6・0】
3試合ぶりの出場でも、視野の広さは群を抜く。通算615試合目の味わい深さを発揮