【J1採点&寸評】G大阪×横浜|2トップ揃いぶみで2点を先行。しかし、最後は中村に… SOCCER DIGEST Web 7月20日(月)14時22分配信

80分以降に2失点。試合の終わらせ方に課題を残す。

【試合内容】
後半アディショナルタイムのラストプレーで、中村が芸術的FKを決め、横浜が2―2の引き分けに持ち込んだ。

開始5分、G大阪は宇佐美のクロスから、パトリックが3戦連発のゴールで先制。さらに倉田のシュートが宇佐美に当たって入り2点差とした。

しかし横浜は83分にアデミウソンが決めて1点差とすると、最後は中村。直接FKゴール数で並んでいたG大阪の遠藤の目の前で、通算18点目のFK弾を決めた。

【チーム採点・寸評】
G大阪 5
前節の名古屋戦で長谷川監督が苦言を呈した2トップの守備は改善。ふたりとも奮闘したが、2点リード後にやや受け身に回る展開に。試合を終わらせるポゼッションができなかった。

横浜 6
立ち上がりの失点は誤算だったが、その後は守備も安定。不運な追加点を奪われても、中村を中心としたポゼッションで流れを奪い返し、最後は同点に持ち込んだ。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
持ち前の守備範囲で奮闘したが、2失点と納得のいかない結果。FKは相手をほめるしかない。

DF
4 藤春廣輝 5
相手にペースを奪われ、攻撃参加が少なかった印象。守備では仕事は果たしていた。

5 丹羽大輝 5
アデミウソンと激しい攻防を展開。1失点目はそのアデミウソンに上手くポイントを作られ、失点に絡んでしまった。

8 岩下敬輔 5.5
中央で冷静にプレーを続け、ミスも少なかった。攻撃のスイッチを入れるパスもあったが、2失点を防ぐことは出来ず。

22 オ・ジェソク 4.5
約3か月ぶりの公式戦で、やや試合勘が不足していたか。簡単なミスが見受けられた。警告を受けた影響もあってか、前半のみで交代。

MF
7 遠藤保仁 5
先制点の起点となったパスは完璧。しかし後半の2失点に絡み、守備面での弱みを露呈した形に。

11 倉田 秋 6
タメを作るキープや、献身的な守備、さらに2点目につながったシュートなど、攻守で貢献度は高かった。

19 大森晃太郎 5.5
献身的な動きでチームを助けていたが、豊富な運動量を攻撃面で活かしきれなかった。

15 今野泰幸 5.5
激しい守備で広範囲をカバーし、危ない場面に顔を出していた。随所で効果的なパスも出していた。

FW
29 パトリック 6
先制点に加え、空中戦では中澤に何度も競り勝った。守備も献身的なプレーをみせていた。

39 宇佐美貴史 5.5
前節で長谷川監督から苦言を受けた守備でチームに貢献しようという姿勢を見せた。アシストのクロスは完璧、ゴールは幸運だった。

交代出場
DF
14 米倉恒貴 5.5
後半開始から出場。アグレッシブに右サイドを上下動した。守備でも横浜の斉藤に一切仕事をさせなかった。

FW
20 長沢 駿 5
指揮官の求める激しい守備でチームを助けた。しかしチームが押し込まれる展開のなか、攻撃面で良さは出せず

MF
13 阿部浩之 -
終了間際に投入されるも、終盤に追いつかれて逃げ切りに貢献できなかった。

監督
長谷川健太 5
自身も認めたように、2点リードでパトリックを温存したことが攻撃面の停滞を生んだか。しかし前線からの守備の意識をチームに再確認させた効果はみられた

終了間際に炸裂! 中村の絶品FKで同点に持ち込む。

【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 6
2失点は仕方なし。高い精度のキックで攻撃のチャンスを作る場面もあった。

DF
6 三門雄大 5
慣れない右SBに入り、1失点目では完全に裏を取られた。その後は無難にプレーした。

22 中澤佑二 5.5
パトリックには競り負けていたが、宇佐美と1対1になった場面では冷静に外に追い込む落ち着いた対応を見せた。

4 栗原勇蔵 5.5
前半は相手2トップに後手を踏む場面もあったが、大きなミスはなし。2失点後、チームが攻撃的にシフトするなかで交代。

23 下平 匠 6
意表をついたグラウンダーのクロスなど、持ち味の冷静なプレーでサイドからチャンスに絡んでいた。

MF
5 ファビオ 6.5
立ち上がりはパスミスが目立ったが、守備面では強さを発揮。試合途中からCBに入っても安定していた。

10 中村俊輔 7
低い位置からパスを散らし、攻撃のリズムを作り出した。さらに芸術的な決勝ゴールと、さすがの存在感だった。

25 藤本淳吾 5.5
サイドで起点にはなったが、アタッキングサードで印象的なプレーはできなかった。

11 齋藤 学 5.5
左サイドからのドリブルでチャンスを作る場面もあったが、決して多くはなかった。決定的な仕事はできず

7 兵藤慎剛 6
前線と絡みながら、嫌な位置でボールを引き出すプレーを見せた。守備でもプレスのスイッチを入れる役をこなした。

FW
39 アデミウソン 6.5
ボールを収めて試合の流れを作り出し、一瞬の隙をついて1得点。能力の高さを十分に示した。

交代出場
FW
18 ラフィーニャ 5.5
アデミウソンのゴールをアシストしたパスで、古巣を相手にひと仕事はこなした。

MF
29 天野 純 -
得点には直接関与しなかったものの、劇的な同点劇の流れを作るのに一役買っていた。

監督
エリク・モンバエルツ 6
ラフィーニャを投入し、2トップに変更して攻撃の圧力を高めた采配が、2点リードの逆境を追いつく流れを生んだ。

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