G大阪 勝てば勝つほど厳しい日程問題 東スポWeb 7月20日(月)16時1分配信
昨季3冠を獲得したG大阪に“究極の選択”が待ち受けている。
史上初の2年連続3冠を目指す今季は、第1ステージを4位で折り返し、チャンピオンシップ進出→年間王者の座を虎視眈々と狙っている。今後控えるのは、 8強にシードされたナビスコカップ、4回戦から出場の天皇杯という国内カップ戦。そしてアジアチャンピオンズリーグ(ACL)は、来月26日から全北(韓 国)との準々決勝が始まり、2008年以来の優勝となれば、日本開催に戻った12月のクラブW杯出場権を得られる。
これらタイトル全て奪取できる可能性は十分にあるが、達成のためには、勝ち進めば進むほどキツくなる日程面の克服が課題となる。
ターンオーバー制を敷けるほど選手層は厚くないのが現状。FW宇佐美貴史(23)ら主力の使い詰めで解決する問題でもない。G大阪関係者は「気持ち的に は取れる可能性があるタイトルは全力で狙っていきたいけど、それで『何も取れませんでした』ではダメでしょう。現実的には何らかの調整を迫られるのは仕方 ない」と話す。
難しい選択を迫られる中で、最大目標はACL制覇。すでにアジア戦略をスタートさせているG大阪の野呂輝久社長(60)は「これからはアジアを目指して いかなければならない。ACLに勝つことも重要になってくる」と強調する。すでに今年1月には、トップチームがインドネシアのジャカルタに遠征し、現地ク ラブと親善試合を実施。5月にU―15タイ人選手3人をG大阪ジュニアユースの練習に受け入れたのもその一環だ。
G大阪の知名度アップにつながる“ACL優勝ブランド”は、アジア戦略を成功させるためにも必要不可欠。今後の3冠王者の戦いぶりが気になるところだ。