【G大阪】宇佐美、守備せず懲罰交代 健太監督の指示にも変化なし スポーツ報知 7月16日(木)7時6分配信
◆J1第2S第2節 名古屋3―2G大阪(15日・パロマ瑞穂スタジアム)
交代を示す電光ボードに、背番号39が表示された。2―1の後半24分、宇佐美は無得点のままピッチを出た。長谷川監督と握手を交わさずにベンチに戻った。その後、チームは逆転負けした。
試合後、指揮官は今季合計20点を挙げている宇佐美(14点)、パトリック(6点)に苦言を呈した。「(名古屋の)永井、川又はDFラインのために走って いた。パトリック、宇佐美も点を取るだけではなく、苦しい中でチームを助けるプレーをしないと」。足がつるまで走り、守備にも貢献した永井とあえて比較し た。
宇佐美は「まだまだ、あそこからだったので。交代で満足する選手はいない」と淡々としていたが、交代には伏線があった。後半18分、指揮官はサイドライ ン際で宇佐美のユニホームを引っ張り、守備について指示。それでも変化が見られず“懲罰交代”に踏み切った。「点を取ってやろうという気持ちはあったと思 うが、後ろ(DF)を助ける気持ちが欲しかった。間違った判断をしたとは思っていない」と厳しかった。
得点力が高く、宇佐美ら“J最強2トップ”は守備を大目に見られている。反撃をうかがう第2Sでチームの火種になるのを避けるため、GK東口は「やらな あかんことは、やらなあかん。後ろが守って…じゃなくて、チームで守ってチームで攻める。もう1回やり直したい」と語った。
日本代表のハリル監督の求めに応じて体脂肪率を12%以下にするなど、宇佐美は聞く耳を持ち、地道に努力できるようになった。要求が多いのは期待の裏返し。長谷川監督の、そしてチームの期待に応えられるか。19日の横浜M戦(万博)が注目される。