【J1採点&寸評】G大阪×甲府|苦しんだG大阪が微妙なPK判定に救われる SOCCER DIGEST Web 7月12日(日)10時22分配信
【試合内容】
G大阪が勝負強さを見せ、第2ステージ初戦を勝ち切った。9分に甲府FW阿部に突破を許し先制されたが、34分に藤春のクロスをパトリックが決めて同点に。その後は遠藤をボランチからトップ下に移し、甲府の堅い守備を崩そうとしたが、攻めあぐねる時間が続いた。
しかし後半終了間際、パトリックが相手GKと交錯してPKを獲得。これを宇佐美が決めて勝利を収めた。
【チーム採点・寸評】
G大阪 5.5
甲府の堅い守備に苦しんだが、勝ち切って地力を示した。強固なブロックを崩そうと、トップ下・遠藤やパトリックの高さ、米倉、藤春の両SBを活かしてのサイド攻撃などバリエーションは見せた。
甲府 5
統率された守備でG大阪を苦しめたが、佐久間監督就任後、初の黒星を喫した。バレーら途中出場の切り札がゴールを奪えれば理想的だったが、それができずに最後は微妙な判定のPKに泣かされた。
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
失点シーンは攻められない。多くのピンチはなかったが、終始安定したプレーでチームに落ち着きを与えた。
DF
14 米倉恒貴 5.5
右サイドの大外を何度も破り、アグレッシブな上下動は見せた。最後の精度は今ひとつだった。
5 丹羽大輝 5
失点シーンでは軽い対応で、突破を許すミスが見られた。その後は安定したプレーが戻った。
8 岩下敬輔 5.5
細かいミスが散見され、不必要に熱くなるシーンも。しかし肝心な場面では、身体を張れていた。
4 藤春廣輝 6
パトリックの特性を活かした高いクロスでアシスト。守備でもそのスピードが活きる場面があった。
MF
15 今野泰幸 5.5
持ち前の躍動感が見られず、やや大人しい印象を受けた。しかし決勝点のPKにつながるパスで貢献した。
7 遠藤保仁 5.5
試合途中からトップ下に入って、チームのリズムに変化を与えた。ラインの裏にスプリントするなど、普段とは異なるプレーも。
13 阿部浩之 4.5
ボールが足に付かず、ビルドアップ途中でのミスが多かった、シュートも枠に飛ばず、後半早々に交代。
11 倉田 秋 5.5
チャンスメーカーとしての役割は果たしていたが、欲を言えばゴール前で決定的な仕事に絡みたかった。
FW
39 宇佐美貴史 6
ドリブル突破が引っかかるシーンは多かったが、PKで得点ランキングトップを守る今季14点目を決めた。
29 パトリック 6.5
パワーと高さでチャンスに絡み、1ゴールに加えて決勝PKも獲得。強い存在感を放っていた。
交代出場
MF
19 大森晃太郎 4.5
交代出場ながらアグレッシブな動きは影を潜め、試合の流れを変えるようなプレーはできなかった。
FW
9 リンス 5
身体のキレは感じさせたが、ポジションがFW、MFと短い時間で変化したこともあって強い印象は残せず。
FW
24 赤嶺真吾 ―
85分に遠藤に交代して出場し、前線に投入された。出場時間が短く、採点の対象外に。
監督
長谷川健太 5.5
中盤の形をボックスから菱形に変えるシステム変更や、メンバー交代と打てる手は打ち、逆転に導いた。
【甲府|採点・寸評】
GK
21 河田晃兵 4.5
古巣・G大阪の本拠地で喫した2失点は、いずれも悔いの残る形。PKの判定は厳しかったが……。
DF
41 土屋征夫 5.5
対面した宇佐美に多くの自由は与えず、シュートは打たれても苦しい体勢に持ち込むなど、流れのなかでのゴールは封じた。
4 山本英臣 5
常に中央のスペースを空けないように気を配ったが2失点。G大阪の強力FWを封じ込むことはできなかった。
8 新井涼平 5
1点目の失点シーンでは、パトリックにはじき飛ばされてマークに付き切れなかった。
MF
16 松橋 優 5
右サイドの広範囲をカバーし、守備面では貢献。後半は運動量が落ちて、交代することに。
18 下田北斗 5.5
ミスは少なくシュートを狙う積極性も見せたが、攻撃をスピードダウンさせてしまうシーンが目に付いた。
6 マルキーニョス・パラナ 6
攻撃に落ち着きを与え、時にゴール前に侵入して惜しいシュートも放ったが、得点につながる決定機は作れず。
27 阿部翔平 6
ゴールの起点になり、得意の左足で惜しいクロスを入れる場面もあった。サイドの攻防は優位に運んでいた。
23 稲垣 祥 5
守備での献身性は評価されるべきだが、攻撃面では効果的な仕掛けやパスも少なく、仕事は果たせなかった。
9 阿部拓馬 6
唯一のゴールを個人技で生み出した。その後も攻守におけるハードワークで、貢献度は高かった。
FW
15 伊東純也 5
裏を狙う積極的な動きは見せたがゴール前までは入り込めず、シュート0本のまま交代となった。
交代出場
FW
10 バレー 5.5
かつての古巣との対戦で、高さでチャンスを作る場面はあった。しかし決定的な仕事はできなかった。
FW
14 堀米勇輝 5.5
ボールを収めて時間を作り、チームにリズムをもたらそうとしていた。あとは決定機を演出するワンプレーがあれば……。
MF
28 橋爪大輝 5
右サイドに入ってしっかりとスペースは埋めていたが、敵陣深くに切り込むなど目に留まるようなプレーは少なかった。
監督
佐久間悟 5
立ち上がりの先制点や、早め早めの選手交代で試合の主導権を握っていた。しかし最後は守りきれず、勝点を持ち帰ることはできなかった。