2トップ揃い踏み!G大阪 逆転勝利でタイトル奪回へ再発進 スポニチアネックス 7月12日(日)7時2分配信

タイトル奪回へ逆転発進だ。J1の第2ステージが開幕。第1ステージで4位に終わったG大阪はホームで甲府と対戦した。1点を先行されながら、FWパトリック(27)が同点弾、FW宇佐美貴史(23)が後半45分に決勝PKを決め、勝ち点3を奪った。

J最強2トップの“競演”で第2ステージの開幕戦を制した。G大阪が甲府を相手に苦しみながら勝ち点3を獲得。今季初の逆転勝利で、ステージ優勝と年間王者を目指す“再出発”を飾った。

試合を決めたのはエース宇佐美だった。1―1で迎えた後半45分、PKを冷静に決める決勝点。「緊張もプレッシャーもなかった。GKの動きを見て逆に蹴れば入る」。“大仕事”も当然とばかりの風格を漂わせた。

本来のPKキッカーは遠藤だが、すでにベンチに退いていたため回ってきた大役。6月3日の鹿島戦では、自らが得たPKを遠藤に譲った。「FWとしては PKも蹴りたい」という思いも、チームのために封印。決して腐らず、持ち続けてきたキック精度の自信を、結果で示してみせた。

エースの決勝点をお膳立てしたのが“相棒”パトリックだった。終了間際、今野のパスからペナルティーエリア内に飛び込み、相手GKのファウルを誘って PKを獲得。「勢いで蹴ろうかと思った」と笑った背番号29は「チームのキッカーは、ヤット(遠藤)、宇佐美の順番なので」と納得の表情で勝利をかみしめ た。

前半34分にはチームを勢いづける同点弾。前半戦4得点と不本意な数字に終わった助っ人ストライカーが挙げた6戦ぶりのゴールには理由があった。19日 に4歳の誕生日を迎える愛息フェリペ君とソニア夫人が、15日の名古屋戦後、母国ブラジルに一時帰国。その前の最後のスタンド生観戦で鮮やかな一発を決め 「少し早いけど、息子への誕生日プレゼントができて良かった」と喜んだ。

昨季もW杯による中断後のホーム甲府戦から破竹の5連勝。同会場、同カードで勝ち切る力を見せた3冠王者に“真夏の快進撃”再現の予感が漂った。

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