【J1採点&寸評】G大阪×清水|同点弾の倉田は致命的ミスも…。MOMは初先発の助っ人FW

G大阪――攻守に大きな働きを見せたCBの三浦。

[J1リーグ10節]G大阪 1-1 清水/5月5日/吹田S

【チーム採点・寸評】
G大阪 5.5
攻撃時のアクションが少なく、ボールホルダーが配給先を探している間に動きが止まってしまう場面が多かった。ホームで勝てば首位浮上だっただけに、手痛いドロー。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
1失点したものの、直後の決定的ピンチを連続してビッグセーブ。警戒していたセットプレーでも果敢な飛び出しを見せるなど、安定した力を見せた。

DF
2 三浦弦太 6.5
右後方から左の藤春へのロングパスや、FWへの縦パスで攻撃の起点にもなった。キーマンの鄭に仕事をさせず、相手の攻撃の芽を摘んだ。

3 ファビオ 6
三浦とともに鄭を徹底的に封じ、起点を作らせなかった。空中戦でもほとんど勝利。流れはよくないなかでも、三浦とともに安定した守備が光った。

4 藤春廣輝 5(86分OUT)
前半は効果的な攻め上がりも見せたが、後半は存在感を失った。失点シーンも自身のサイドに流れて残っていたチアゴ・アウベスの動きをとらえきれなかった。

22 オ・ジェソク 5.5
相手の左サイドにはほとんどの時間帯で仕事をさせていなかったが、失点シーンは痛恨だった。松原に粘られて耐えきれず、白崎の好クロスを許してしまった。

MF
8 井手口陽介 5.5
出足鋭く中盤からのハイプレスの迫力は圧倒的だったが、不用意なファウルも。効果的なポゼッションで攻撃のリズムを生み出すことができなかった。

10 倉田 秋 5.5
ボランチで致命的なボールロストもあり、パスコースを探して持ちすぎる場面が散見した。トップ下にポジションを上げてから躍動し、同点ゴールでなんとか挽回。

25 藤本淳吾 6(56分OUT)
右サイドで先発も、左やFWと自在にポジションチェンジをして努めてパスを引き出そうとした。交代直前にはDFの背後に長沢への絶妙な浮き球パスを送り真骨頂も見せた。

38 堂安 律 5.5
ワンタッチパスで決定的な場面を演出するなどシンプルなプレーでアクセントをつけた。ハードワークで守備にも貢献したが、違いを見せる個の迫力を見せたかった。

G大阪――2枚替えで流れを変える采配は良かったが……。

FW
9 アデミウソン 5(56分OUT)
故障から復帰後初スタメンとなったが、ゴールの匂いがしないままシュート0本で途中交代。本調子にはほど遠い内容だった。

20 長沢 駿 5.5
ボレーシュートがポストに阻まれゴールならず。前線でキープしてタメを作るなど、悪い流れを打開する働きが欲しかった。

交代出場
MF
7 遠藤保仁 5.5(56分IN)
途中出場でポゼッションの中心となって流れを変えたものの、バイタルエリアではパスがずれて決定機を導くことはできなかった。

39 泉澤 仁 5(56分IN)
得意のドリブルを披露する場面はほとんどなく、連係のズレも目立った。切り札としての期待に応えられず。

DF
14 米倉恒貴 -(86分IN)
長距離のスプリントで積極的に攻撃参加したが、短い時間で決定機を演出するところまでは至らなかった。

監督
長谷川健太 5.5
失点してからすぐに動き、2枚替えで流れを変える采配はさすがだったが、首位浮上がかかったホーム戦だけに勝利へのさらなる一手が欲しかった。

清水――見せ場は少なかったが、決定的な仕事をした10番。

【チーム採点・寸評】
清水 6
堅実な守備から後半開始早々に先制したところまではプラン通りだった。7連敗中だった天敵を相手に得た勝点1の価値は大きい。

【清水|採点・寸評】
GK
13 六反勇治 6
ミスはなく安定した守備を見せた。失点は守備陣が崩されたものの、リードを守りきりたかった。

DF
3 犬飼智也 6
トップと2列目が流動的だった相手にも落ち着いて対応。失点シーンはあと一歩早いカバーで防ぎたかった

5 鎌田翔雅 6
前半は決定的なピンチで後ろから飛び込んで失点を防いだ。藤春の攻め上がりに対応するなどG大阪のストロングポイントを抑え込んだ。

25 松原 后 5.5
得点シーンでは球際の粘りで白崎のクロスにつなげた。オ・ジェソクに封じられることも多かったが、ゴールにつながる働きは及第点。

26 二見宏志 5.5
前半はアデミウソンのドリブル突破に身体を張ってブロックするなど仕事をさせず。安定感を見せたが目の前でパスを通された失点は痛かった。

MF
7 六平光成 5.5
連動した守備を見せていたが、相手がポジションチェンジしてから対応に時間がかかった。失点シーンも倉田をつかまえきれなかった。

10 白崎凌兵 6.5
ピタリと合わせるクロスでゴールを演出。守備に追われる時間も長く見せ場は少なかったが、決定的な仕事をやってのけた。

20 竹内 涼 5.5(78分OUT)
今季初出場で無難なプレーを見せていたが、57分にボール保持者の前でスリップ。失点に直結してしまい、痛恨のワンプレーに。

22 枝村匠馬 5.5(60分OUT)
右MFで先発し鎌田とともにG大阪の左サイドをケア。守備の貢献度は高かったが、効果的な攻め上がりが少なかった。

清水――今季初スタメンのストライカーが見せた積極的な姿勢。

FW
8 チアゴ・アウベス 6.5(82分OUT)
今季初スタメンで6本のシュートを放つなどゴールへの強い意欲を見せ、値千金の先制弾。連係面に課題は残るが、積極的な姿勢で怖さを見せた。

9 鄭 大世 5.5
競り負けるシーンも多く見られ、52分にはGKとの1対1もシュートは正面。ストライカーとしての役割は果たせなかったが、前線からの守備で貢献。

交代出場
MF
11 村田和哉 5.5(60分IN)
枝村と代わって投入されたが、同様に守備に回る場面が多く無難なプレーに終始。ロスタイムにはカウンターで右サイドからクロスも、ピンポイントではなかった。

MF
14 野津田岳人 5(78分IN)
ボールを握られる時間がほとんどだった終盤の投入で、持ち味を発揮することはできず、左足の一発は見せられなかった。

FW
19 ミッチェル・デューク ―(82分IN)
わずかな時間ながらパワープレーで勝ち越しへの働きを期待されたが、応えることはできず。もう少し時間が欲しかった

監督
小林伸二 6
ホームで3失点した前節から先発3人を入れ替え、立て直しに成功。前線からのプレッシャーでG大阪のポゼッションを封じ込めて勝点1を手にした。

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