G大阪堂安が同点弾演出、U20W杯絶好調アピール

<明治安田生命J1:G大阪1-1清水>◇第10節◇5日◇吹田S

ガンバ大阪のMF堂安律(どうあん・りつ、18)が執念の同点弾を演出した。1点を追うホーム清水エスパルス戦の後半12分、堂安の絶妙なパスから最後は倉田がゴール。公式戦4試合連続得点はならなかった18歳だが、20日開幕のU-20(20歳以下)W杯へ絶好調をアピール。視察した日本代表ハリルホジッチ監督からも評価された。勝てば首位浮上だったG大阪は、1-1で引き分けて暫定3位となった。

一瞬の好機を逃さなかった。0-1の後半12分、パスを受けたG大阪MF堂安はドリブルでぐんぐん加速。止めようとした相手DFが転んだ隙を狙い、MF倉田へパスを出した。倉田がMF井手口とのワンツーでゴールを仕留めて同点。2日にU-20日本代表メンバーに正式に選出され、初めて迎えた一戦で結果を出した。

「自分の特長を生かせた。サイドへ簡単に出すんじゃなくて、自分で前へ突破する。今日は(本来のFWと)位置が違ったので、アシストや試合の作りの部分を求められていた」

U-20代表時と同じ2列目で試合を組み立て、惜しくも公式戦4試合連続ゴールは逃した。「(連続得点を)狙ってた。(それより)チームが勝てなかったのが残念」。視察した日本代表ハリルホジッチ監督から「能力が高い選手。ボールを持ったら(危険な)プレーできる」と褒められた。U-20W杯後はA代表入りという目標も夢ではない。

小学生の頃は筆箱や鉛筆まで全てをガンバグッズでそろえていた生粋のG大阪ファン。この日の同点弾は堂安、倉田、井手口と下部組織出身の3人で崩した。堂安は「(倉田)秋君と(井手口)陽介君も見てくれていた。ガンバらしいパスワークが出せた」。こどもの日に3万1948人を数えた本拠吹田Sで、子どもたちに夢も与えた。

連勝は2で止まり、勝てば2年4カ月ぶりだった首位もお預け。だが、長谷川監督は「(選手交代によって)いいテンポで好機を作れた」と前向きだ。次は堂安にとってU-20W杯前最後の公式戦となる9日のACL敵地済州戦。18歳は最後まで進化を止めるつもりはない。

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