堂安、公式戦3戦連発!G大阪が首位・浦和に1差接近「出し切った」

明治安田J1第9節(30日、横浜M0-1G大坂、日産ス)G大阪は横浜Mに1-0で勝利し、敗れた首位・浦和に勝ち点1差にせまった。U-20日本代表MF堂安律(18)が公式戦3戦連発となる決勝点。2009年以来勝ちがなかった敵地・日産スタジアムで、若き新スターが鬼門を打ち破った。C大阪は日本代表MF清武弘嗣(27)のJリーグ復帰後初ゴールなどで、川崎に2-0で勝利。3戦ぶりの勝利で、5位に浮上した。

18歳のニューパワーでガンバが鬼門を打ち破った。堂安の決勝点で8年ぶりに敵地の横浜M戦に勝利。公式戦3戦連発で覚醒モードに突入だ。

「ゴールのうれしさというより、出し切ったって感じです。90分間使ってもらって『ハァー』って感じですかね」

リーグ2戦連続のフル出場に充実感を漂わせた。サポーターを沸かせたのは後半19分だ。左サイドを駆け上がったDF藤春がゴロのクロスを上げると、右から中央へダッシュ。ニアに入ったFW長沢がヒールで流すと、左足でがら空きになったゴールにぶち込んだ。「来るかなって思ってました。ハルくん(藤春)が持った時点で、こぼれてくることをイメージしていた」。好調の嗅覚がこの日もさえ、値千金の一発を呼び込んだ。

天性のフィジカルがトップで活躍する若武者を支えている。「とくに上半身のトレーニングはしていないし、食事も特別なことはしていない」というが、今季は70キロから72キロに増量。それでいて体脂肪率は1桁台後半をキープしていた。「筋肉が増えたってことは、いいかな」。今でも十分に当たり負けしないが、まだまだ成長中だ。

チームはJ1では2009年以来勝ちがなかったスタジアムだが「知らなかった。自分は去年プロになったばかりだし、苦手とかない」と意に介さない。その上で「得意なスタジアムを増やしていけたらいいと思います」とあどけなく笑った。首位浦和が大宮に敗れ、勝ち点1差の2位。新星が言葉通りの活躍を見せれば、ガンバの3季ぶりのVが近づくことは間違いない。

2日にはU-20W杯のメンバーが発表される。「90分間の試合体力もついてると思う。U-20W杯に向けての不安もないし、このまま上げていければ」。浪速が生んだ期待の星は、このまま世界に向けて突っ走る。

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